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風と雪
用事があるからと言って寒波の中、外出することになった。
地下鉄は通常通り運行。
ただでさえ、気温が低いというのに強風で余計に寒いと感じた。
ウィンドブレーカー機能搭載のアウターを着てそう感じたんだから。
僕は用事が終わったあとに、書店を立ち寄りミスドへ行った。時間帯なのか、店内は人が多かった。
そこでランチしたあと、持ち運んでいる軽くノートに書き込んだ。
隣のテーブルに座っていた二人組のマダムの話を盗み聞きしながら。
いつもなら苦く感じるホットジャスミンティーが優しい味へと変わってきた頃に、店内の混雑具合を確認して急いで退席した。
見知らぬ人から「ここ、席空きますか?」と訪ねられた。
だから急いで荷物をまとめて退席した。
外へ出ると雪が降っていた。
風も強かった。
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こんな光景は久々に見た。
強風と雪が降るなか、僕はフードを被り
「さて、今から家に帰ろうか」と。
叩きつけるように降ってくる雪。
ほとんどみぞれに近かったような気がした。
寒い中、よく行動できたもんだ。