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無職になるために貯金するのも良いかも

新卒の頃から、月に数万ずつ貯金を重ねてきた。

「若いうちは貯金なんてせずに経験に投資した方が良い」「貯金しすぎて遊べない人生は悲しい」という考え方もかなり同意できるのだけど、自分は新卒の頃から自分が律儀に貯金してくれたおかげで無職ができている。

予想外のタイミングで身を救うから、貯金も悪くないと思う。

仕事やめたいけどやめられないのは辛い

「仕事がつらいから辞めたい」と思った時に、「辞めようと思えばやめられるけど頑張る」のと「辞める選択肢は実質存在しないから働くしかない」と思うのでは、心理的な負荷が全然違う。

選択肢があると余裕が生まれるけど、選択肢が無いと追い詰められてしまうと思う。追い詰められることで覚醒してレベルアップする人もいるかもしれないけど、精神的にギリギリで自分が壊れるまで頑張ってしまう人もいると思う。

「壊れてしまうくらいならばその場所から離れたらいいのに」と外野の人はお気軽に言うけれど、簡単に仕事を辞められない理由があるから離れられない人もいると思う。その理由が、「辞めると生活するお金がなくなる」という人もいると思う。

現在の日本ではベーシックインカムとかは無いから、仕事を辞めても必要最低限の生活の保障ができるように自分のために備えるという意味で、貯金しておいてあげると自分のセーフティネットになるかなと思う。

貯金できるほど収入がないと苦しい

「そうは言っても、今の収入だと貯金するとかなりカツカツで遊びに行くのも一苦労だよ」という状態である場合は、転職したりお金を増やす方が良いと思う。自分も実際、その動機で一回転職した。

お金がなくて苦しいならば、お金を稼ぐしか無い。でも、お金を稼ぐために集中して心を落ち着けて学ぶ、ということは余裕のない状況で行うには厳しい場合があるとも思う。それでもやるしかない、というのは残酷さを感じるけど、自分も行動する以外に良い手立てが分からない…。

貧すれば鈍する。だから、貯金ができる程度の収入の会社へ入り、身の丈にあったお金の支出を行うことが安全だと考える。「とりあえず就職しよう」からの貧すれば鈍するループに入ってしまうと、かなりしんどいと思う。

貯金より遊びや投資にお金を使っても良いと思う

とはいえお金をずっと貯めておくと死に金になってしまうから、「最悪今の仕事が嫌になって辞めても生きていける」と思える程度のお金が貯まったら、いったんは遊びとか楽しいことにお金を回しても良いと思う。人生は楽しいことだらけの方が良いに決まってる。

特に学習や自己成長のための投資はほそぼそと続けておくと、貯金しておくよりもはるかに大きなリターンをもたらしてくれる場合があるから、貯金一辺倒にしないほうが人生トータルで見ると豊かになるのかなと思う。自分は自己投資が少々足りなかったので、自戒…。

貯金があったから無職になれた

去年の冬ごろ、仕事が本当に本当にしんどくて「もう無理だ」と思った時に「会社を辞めて羽根を伸ばす」という思い切った選択肢を取れたのは貯金のおかげだった。

だから、仕事がしんどくて毎日家で泣いてる人、1日数本のお酒飲んで寝ないとやっていけない人、仕事という現実から完全に逃避したいし疲弊している自覚がある人とかで「貯金がある人」は、「仕事を辞める」という最強オプションを持っていることを心の片隅に置いてもらえたら。

無職期間の説明等々、転職でのハードルは若干あるけど…無職楽しいので会社員に疲れている場合は社会人の夏休みとして体験するのも悪くないのではないか。リスクはあるから手放しでお勧めできないけど、楽しいので。

結婚している人とか、結婚せずとも誰かを養ったりしている人だと、貯金無職は難しいかもしれないから独身者の特権かもしれない…

おわりに

自分がいまの生活で使う見込みを立てたお金は、老後のための貯金だった。再就職したらまずは貯金分を稼がないといけない…当分無職できないな。いまのうちに無職をエンジョイします。

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