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「盲信」「盲疑」で「盲断」する
「盲信」「盲疑」、どちらも新しい情報を素直に聞かない
客観的な事実に鈍感、無感覚になる
結論が両極端のどちらかと考えて結論を出してしまう
現実と違えば「あっ、反対だったのか」とひっくりかえる
注意!「どちらなんだろう」という問い
疑問自体の中に、すでにどちらかであるという判断が含まれている
聞かれたり、自分の頭の中で考えるときに注意
ハンドルはどちらへ回すのでしょうか
というたとえ話
事実をしっていれば
「右に回す場合もあり、左に回す場合もある」が正しいとわかる
事実を知らない自称物知りに聞いた想定
①「右に偏らず左に偏らずそのかねあいが難しい」みたいな煮え切らないことを言う
世の中の生き方とか哲学で似たようなことを言う人がいる
知らないのに知っているふりをするとき
②「右に回すのが正しい。右といったら右にできるものはいない。どんな理由でも左よりは右でしょうな」という明快な答えをくれる人がいる
ああ、やっと正しいことを教えてくれる人に出会ったと喜ぶ
実際に運転すると、突っ込むか落っこちることになる
単純を求めすぎる人は、知らないことに関して、たとえ話的なことをしてしまいがち
自動車の運転のようにすぐ結果がでることならましだが
複雑な思想や生き方の問題だとかだと、最後につかむのは真実とはかけはなれたもの
単純な人が喜ぶような結論で、抜け出せないような論理の世界に引きずり込まれる
「知的保留」のすすめ
単純を求める傾向への対処の一つ
肯定も否定もできない情報が入ってきた時
決定的な結論がないものは、その状態のまま心に留めておくこと
知的保留ができないタイプの人もいる
一般大衆がどう思っているかや、何かのこだわりで決めてしまったりする
保留情報は分極情報なので、何かが狂うと考えが大混乱に陥る
保留情報を地道に蓄積すると、やがて一つの問題についての大筋が見えてくる
一見明快に語れない人の方が、よりよく知っている場合もある
世の中には言葉では何とも言い難いものが満ち溢れているのが実際
出典:「心の自立」著者:大和信春 出版: 明元舎 はる研究院