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ものを知るということは認識を創成すること


ものを知るということは認識を創成すること

「認識創成」

言葉を使って物事を捉えたり、考えたり表現する
そこからくる勘違い「世界はすべて言葉にあてはまる、言葉で表せる」
実際には、言葉で表せないようなことは世の中にはいくらでもある
言葉を使って表す努力はできるが、言葉で完全に報告し切れる物事はむしろない

一事が万事、特別誂えの捉え方をしなければ厳密にはその実像に近づけない特別誂えの表現でなければ伝えられない、固有の特徴あるものが、常に目の前にある。
この特別誂えが「認識創成」

どんな一つの事実でも、今まであったものと完全に一致するものは一つもない

さらに重要なのは
新しい発見や、創造、研究して創り出したものの場合
少なくとも当面は、それを表す言葉はないことが多い
どんな一つの事実でも、今まであったものと完全に一致するものは一つもないと思った方がよい
現にそこにあるものと頭に思い浮かべたものが完全に同じか、みないといけない
目に見えたと思うのが、イコール現にそこにあるものと簡単に考えてしまってはいけない場合がある
確かに見えているが、そう見えているだけかもしれない

実生活ではそんなに問題ないが、場合によって問題になる
すでにもっているイメージにパッと落とし込んでしまっても差し支えない場合もあるが、習慣化すると
ズれた反応が生じる

ex)
彼は血液型がA型のドイツ人だからこうするはずなのに少しもしなかった
実際は、世界に一人しかいない彼
正しい的確な判断からは常に遠ざかっている状態になる

私たちはいつも、今まで一度も見たことがないものに囲まれているのだと思うくらいでちょうどいい

目の前のそれは見たことがあるものと似てはいるが、完全一致はしていない
ものを知る」ということは、厳密にいえば、認識を創造する・創成するということ
物事の、特に新しいものの実像を正しく捉えるためには、今まで抱いたことのないようなイメージを抱かなければ、そのものに本当に近いイメージにならない


「情報充足」で意外な結論もある

情報が充足してくると、今度は結論がでるようになって、
立証されるか反証されるかになる
情報と認識

①不覚行動

情報不足
優柔不断
からの
盲信・盲疑⇒盲断

②決断行動

知的保留
情報集約

③自覚行動

情報充足
認識創成
からの、実証
 立証:仮説通り
 反証:違う場合
 仮説と全然関係ない場合もある


知っているものにいかに近くても、知らないものである可能性が常に0ではない。
こう認識しないと、間違えたり、迷惑をかけることがある
物事にしろ人間にしろ、勝手に何あの枠にはめて見ることの弊害は大きく恐ろしい

よく陥りがちな判断

知っているものに機械的にあてはめて、ぴったり感を持てた時
それがそこにあるものとイコールと認識し
もうそれ以上観察をしょうとしなくなること

知的保留でより精密な判断ができる

肯定も否定もしきれない程度の情報の確かさなら
どちらともいえないという評価が精密な判断

即座に結論と行動を起こす際でも
単純化して肯定・否定の両極判断の人とは精度が違う
厳密にいえば、我々はすでに知っているものと違う者ばかりに囲まれている
いざというときにそう考えられるように準備だけはしておく

今日のように急激に変化する世の中で
無自覚のズレの積み重ねによって方向選択を誤ることになる


出典:「心の自立」著者:大和信春 出版: 明元舎 はる研究院

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