「愛」とまぎらわしい「関係欲」
関係欲
「関係を持ちたい、深めたい」という欲求
相手が自分との関係を持ってくれる、応じてくれることを求める
自分のための要求である点が関係欲の特徴
関係欲は飽きるまでが花
関係欲の場合は充分満たされると飽和状態が訪れる
なかには関係確立後、切り離せずに逆に疎ましくなるケースもある
関係欲は自分勝手なもの
自分が構ってもらえないとなると、一切の貢献動機は失われる
愛情まがいの関係欲をしっかり識別する
長い目でみれば好きの度合いよりも「縁を感じる」感覚を大切にするのが正解
社会的に見てもっともな組み合わせ
実生活上の相互貢献が成り立つ結婚
ロマンティックな恋愛もよくよく見れば「関係欲」
「愛してる」も関係欲が多い
「本気で好きになった」ときすら
実は執着心を、克服できないほどつのらせている
「愛」と呼ぶにふさわしいもの
付き合うことが目的でなく、関係がどうあれ、相手の幸せを願い、無償で労がとれる
「本当の愛って何ですか?」
成長や成熟、あるいは洗練に待つところが大きい
「関係欲」の概念を知り、区別する能力を養う
相手と自分の関係によらず、よろこんで寄与するエネルギーがあるということ
人間性の深みに応じた感度で「愛」なるものを見極め、育む
出典:「心の自立」著者:大和信春 出版: 明元舎 はる研究院