機内食でも大騒動 with 全日空
来週からAdobe Summitにお招きを受けてラスヴェガスに行きます。そこで大問題となったのが食事、中でも機内食!
私の食事制限は、慢性腎炎のいちばん軽い制限で、一食タンパク質20g(出来るだけピッタリに!)塩分1-2g、そして600kcal。つまり一日60gのタンパク質を過不足なく取り、一日3g以上、6g以内の塩分をとり、1800kcalのカロリーを取る。です。一番軽いやつです。もっとカリウムとかの制限を受けている人もいます。
機内食には様々なミール設定があります。腎臓病は世界でもメジャーな病だから大丈夫かしらと思ったら…
低タンパクなんてミールはない!のです!
電話して問い合わせてもみましたが「低塩で低タンパクなんていう設定はないです。」と。
詳しく聞いてみると、関連がありそうなのは、低塩ミールとヴェジタリアンミール。しかし低塩分っていうけど、塩分量がわからないのでどれくらい低塩になってるのか不明。一食でどれくらいかわからなくては1日に食べられる量がわからず、塩分コントロールはできません。なけりゃ良いってもんでもない。一日3gは食べないといけないのです。
そこで、メニューを問い合わせ、各食材のグラム数、カロリー、塩分量を問い合わせたところ、回答は電話で口頭でのみ可能、ということで、後日連絡します、と。対応自体は大変しっかりといただきました。数日後に来た回答は…
「東京発はわかるけれど、アメリカ発はメニューの名前しかわかりません」とのこと。
そもそもが電話でしか回答できないのはなんででしょう?理由がちょっと知りたいかも。
そしてアメリカ側はメニューしかわからないってのは…わかるけれど…どうしたらいいのだ?
ヴェジタリアン食の方は東京発の塩分量を聞いた時点で塩辛くむしろ不可能。よって可能性あるのは低塩ミール。しかし、辛うじてわかったアメリカ発の低塩ミールメニューは、「肉の盛り合わせ」みたいなことになっていて、やばそう。何も食べられなさそう!
諦めてはならじ!こっちは健康がかかってるんだ!と、ギリギリ諦めずに今度は普通食は何かを聴き込む。担当の方もとても親切でしっかり対応してくださり、再度調査。
すると、野菜も多そうなまだ食べられそうなメニューが出てきたので、今度はその塩分量とお料理にソースをかけずに提供ができそうか聴き込む。
担当の方は本当に頑張ってくださり2回目はなんとか回答が来ましたが、一つのメニューに6gとかの塩分が使われていましたよ!しかも明らかに間違ってる回答も含まれています…
最終的には仕方がないので、ごはんを200g(二人前)をどのミールでもつけていただくことにしました。ごはんの成分はわかりますし、下手に下味もついてないですからね。コントロール可能です。さてどうなるかな…
それにしても、この環境はあまりにも辛いですね。食事コントロールが肝心な病気で、それができない環境に押し込められるなんて、大仰に言えば憲法で保証されている健康で文化的な最低限度の生活が脅かされるってことですよ…
慢性腎炎の患者数は未病も含めて日本で1300-1700万人。世界でも10人に一人。しかも高タンパクが引き金となって進行してしまうので今後の患者数の増加も懸念されます。
腎臓に優しい生活が送れ、未病の人が病気にならないようにするためにも、なんらかの改善を求める活動を始めねばなりませんね〜
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