15周年デジタルシングル「キラキラハルカ」「手と手」発売に寄せて〜その3〜
少し気持ちが落ち込んでいた9月。
今年の夏はとても暑かったから、
それまで続けていた日課のお散歩をやめていた。
体を動かすことが少なくなったせいか、
人と会う時間がぐんと少なくなったせいか、
元気がなかった。
自分がこれから前を向いて進むには、
新曲を書くこと、
でもそれ以前に「レコーディングをする」ということが浮かんだ。
新しい曲ができるといつもライブで披露するけれど、
それだけでは自分の中で完成されず、
やっぱり記録するという作業が必要だと。
この2曲をレコーディングしないという確信が
以前からあって。
それが「キラキラハルカ」と「手と手」
去年、一昨年と全国ツアーをした時に作った曲、
そしてツアータイトルにした曲。
まず10周年アルバム「最愛」でサウンドプロデュースして下さった、
根岸孝旨さんにレコーディングしたいと相談の連絡をした。
根岸さんがさっそく時間を作って下さった久しぶりにお会いした。
今年のこと、
15周年を迎える11月に新しい曲をレコーディングして
リリースしたいこと。
一緒に天ぷらを食べながら話した。
そしてその曲を聴いてもらった。
根岸さんはいつもその曲の肝、
美味しいところを瞬時にキャッチする。
すぐにアレンジの構想が浮かんで、
具体的に何日間、どんなメンバーで、
どんな進行でレコーディングをするか、
話し合った。
レコーディングのスケジュールを立てている最中、
自分にとってとっても大切なライブがあった。
10月volta studioから配信したライブ。
尊敬する、信頼するギターリスト、丸山ももたろうさん、
武藤良明さん、そしてゲストの千宝美さん。
このライブを企画したのも自粛中で、
大好きな人と大好きなことを
やりたいことをとにかく今やろう!!と思い立って。
大好きな信頼する人達と一緒に音楽を奏でることは
心がプルプルと喜ぶ。
一緒の空間にいるだけでも幸せなのに、
その上、一緒に音を出すというのはとっても特別なこと。
レコーディングスタジオでのライブだったため、
「最愛」でレコーディングエンジニアをつとめて下さった、
飯尾芳史さんに来て頂いた。
飯尾さんの音作りはそれはそれは素晴らしく、
ピアノ弾き語りでは私は自分のことも忘れて、
歌っていることも忘れて、
宇宙の中にただポツンといるような、
そんな感覚になった。
初めて。
「最愛」に収録されている「final approach」のミックスは
特に大好きで、自分がいつかこんな音の世界を作りたいと
思い描いていた理想の世界。
飯尾さんの力。
そして根岸さんと新曲のレコーディングエンジニアは
ぜひ飯尾さんにお願いしようと。
〜次回へ続く〜