15周年デジタルシングル「キラキラハルカ」「手と手」発売に寄せて〜その7〜
今回レコーディングを2曲に絞って、配信限定にしたのは
すぐにリリースしたかったから。
CDで発売しようとすると、
色んな工程があり、逆算するとレコーディングが終わってから、
発売まで少なくとも1ヶ月は必要。
もし事前に宣伝の準備をきちんと取りたかったら、
(サンプル版をラジオ局や関係者に配ったり)
発売の1ヶ月前にはCDが出来上がっていないと。
となるとレコーディングを終えるのは発売の2ヶ月前。
前作が『私の彼は左四つ』になるのですが、
3年前と比べて、また『最愛』をリリースした5年前と比べて、
音楽を届ける方法もどんどん変わっていってるなと実感。
以前は配信も発売の1ヶ月前に手続きをしないと間に合わなかったけれど、
今回私が登録した会社だと1〜2週間後にはリリースされる。
驚き。
しかも手続きも分かりやすく、
効率的で感心してしまう。
CDとして発売するなら、
レコーディング、マスタリング、ジャケット、ジャケット印刷会社、
CDプレス会社、JASRACの許諾番号申請、JASRACへ作品届けの提出、
ISRCコードの取得、バーコードの取得、配信会社への登録、流通会社との契約、、、
と発売日までに各納品の期日や締め切りのスケジュールを立てて、
何をいつまでにどれだけの予算を掛けてやるか、全て計算する。
15年前、初めてCDを発売したときは、
まずJASRACの会員に個人でなるところから、
ISRCコードも日本レコード協会の個人会員になるところから、
amazonで発売するため、流通に乗せるためにバーコードの取得は
最寄りの商工会議所に行って資料をもらい申請するところから、
色んな書類を提出してようやく認められた。
でもこれらの作業も最初の登録時だけあれこれ必要で、
一度登録してしまえば後はその都度、最小限の提出だけで済む。
初めは何が分からないか、分からなくて、
すべて調べるところからだった。
1つ1つの作業がドキドキで何か不備はないか、
発売日までに間に合うのか、
毎日ハラハラで気が休まる日がなかった。
今でもそれは変らず、何か忘れているものはないか、
一段落するまで緊張感でいっぱい。
今でこそ自分ですべてを仕切っている人が周りにいるけれど、
15年前はまだあまりいなかった。
「そんなことまで自分でやる必要があるの?」とか、
CDショップに資料を持って自分で売り込んでいたら、
「それは他人が薦めて初めて説得力があるのであって、
自分で自分の作品を売り込みに行くのはどうなんだろう」とか
言われることもあった。
確かに、、、と思いつつも、やらないで誰かの意見を飲み込むより、
やってみて自分がどう思うかを大切にしたかった。
実際CDショップに売り込みに行って冷たくされることも多かったですが、、、
でも熱く応援してくれるお店とも出会えた。
来年もう少しレコーディングできたら
今回の2曲とも合わせてCDアルバムにしたいなと思っています。
そして私のいつも好きな作業。
レコーディングする予定の
レコーディングした曲を聴きながら、
ジャケット撮影チームとのshooting!!
〜次回へ続く〜
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