キャラクターいかがっすか~⑥「自分の思い」と「読者の思い」
「Ns'あおい」を描いていたころ
いや、今もなんですが
何年も、何十年も、ずっと読まれる漫画にしたい
という思いが一番強いです。
「興味」の移り変わりは早いものです。
わたしもそうですから。
連載はじめる時
「あおい」って名前をタイトルに使うの
「どーかなー」と思ったのですが
今は、とてもよかったと思っています。
覚えやすくて。
今も、漫画やドラマを観てなかった方でも
「Ns’あおい」の名前は知ってる人が多いですから。
「自分の思い」がいくら強くても「読者」に届かなければ
私の描きたい「漫画」ではないような気がしています。
私が描き終えた漫画でも、初めて読む読者には初めての漫画。
ずっと、伝える努力をすることが、
ずっと、読まれる漫画になるのではないかと思っています。
北沢浩一
描いた当時は今時の青年のつもりで・・・。
バンドマンで
でもそれで食ってく自身はなく
それでいてこれといった夢はなく・・・な青年。
これを書いてて気づきましたが
亜美よりさきに登場してるんだ・・・。
ブレイクは
第5巻Call.45「冗談じゃない」
そして、Call.47「あんたのせいよ」でした。
この辺の回があったおかげ(パンク魂?)で
一気に主要メンバーの仲間入りをしてしまいました。
第11巻Call.94「北沢の春」でめでたく
主役をはりました。
Call.95「彼の選択」では
北沢の青臭さと一生懸命さがよくでた回でした。
当時の内科4姉妹(大月、小峰、あおい、亜美)を
バンドのメンバーにたとえるくだり・・・。
描いてる私はやけに照れくさかったことを覚えています。
しかし、まぁ
この漫画の中で
一番成長したのは彼かもしれませんね。
TVドラマ裏話
TVドラマの時は「北沢タケシ」という名前でした
じつはドラマが決まったとき「名前」まだ決めてなかったのです。
ごめん「北沢君」
北沢はNEWSの「小山慶一郎」さんに演じていただきました。
小山ファンのかたには「ちゃら小山」として今も人気らしいです。
ドラマ打ち上げの時、エレベーターで石原さとみさんと小山さんと
一緒になったのですが
小山さんに「続編はキスシーン入れてください」と冗談ぽく言われて
心の中で「北沢とあおいはくっつかないんだけどな~たぶん」
と思いながらも「そうですね!」などと言ってしまいました。
ドラマの続編があったら漫画のストーリーも少し変わってたかもしれません。