見出し画像

恥ずかしくて、切ない

 映画「何者」をDVDで観ました。


就職活動をする若者の群像劇です。

登場人物すべてが「恥ずかしくて、切なくて」共感してしまいます。


そして、こうしてSNSを使う自分も「恥ずかしく、切なく」なる作品です。


同じ、朝井リョウさんの原作

「桐島、部活やめるってよ」の時も感じた感覚です。


私が就職活動していた時「就職戦線異状なし」という映画がありました。

私にとって

織田裕二さんの代表作は「東京ラブストーリー」や「踊る大走査線」ではなく

これです。

細かい内容は忘れてしまいましたが

「恥ずかしく、切ない」感情は残っています。


私の連載デビュー作は

実は恋愛ものでした。

「恥ずかしく、切ない」話です。

「就職戦線異状なし」はヒットしましたが

大ヒットとまで入ってなかった記憶があります。


でも、当時の自分の中では「大ヒット」映画でした。

「恥ずかしい、切ない」はあまり人に見せたくない部分ですが

でも、これで、まちがいなく「私」という観客の心は掴んだので

「私」も「恥ずかしい、切ない」を描けば、作品になるのかな。と。


かっこいい、かわいい、エロい。悲しい。

いろんな感情を増幅して漫画になりますが

私のベースは「恥ずかしい、切ない」だったな・・・と

「何者」を観て再認識したわけです。


今も迷いっぱなしですが

特に若い時は、何に迷っているのかもわからないような時期

そんな時

乾ききったのどに冷たい水を流し込んだような「こと」は

体にしみわたり、

その感じはずっと残り

大切なものになるんですね。


この「もぞもぞ」した感じが蘇り、みてよかったな。と。

何かを作る時は「感情の思い出」は大事ですよね。

迷った時は思い出すといいですね。








いつもありがとうございます。 サポートいただけると、漫画家寿命が1日伸びる気分です。 これからもずっと、noteがんばるぞ!!