他人との距離の取り方とアレクサンダーテクニーク
人との距離について。
人と関わることは人生の大切な瞬間。
楽しかったりワクワクしたりする波の後に
ぐったりとするような
気疲れを感じることもある。
呼吸以上に言葉を発してしまう
高い声を使い続けてしまう
分かる=私の経験を話し続けてしまう
原因となることはたくさんある。
話せなくて悩む人もいるだろうけれど
話が溢れて困ることもあるのだ。
止めどなく思考が降ってきて
全部を伝えたくなってしまうようなこと。
要約ができない。大切な一つが見えない。
人には10伝えても
1〜2くらいだけしか残らない。
そうだとすれば
1、2個の大事な扉を渡せればいい。
どの扉なのか、正解はどれかに迷う時は
提案という形を取るといいと学んだ。
「このことについてはどんなふうに感じる?」
というようなことだろうか。
アレクサンダーテクニークで
実際に行うレッスンは
体を一通り感じた後の状態で
伝えようとしてしまう状況を思い出し
言葉を発してみる。
すると声は低く出ていき
たくさん話そうという気持ちにもならない。
何か頭の中心というか
耳の奥あたりがスースーとしていて
前頭葉はぽっかりとしている。
考えていない感じで言葉というか
響きだけが乗っていく。
初対面の人に出会う時
全身でその人を感じている時のように
考えがおさまって感覚が優っていく。
正しいか否か
それを離れられるのは
自分が自分の体という屋敷に
収まった時みたいだ。
呼吸が深く風通しがよく清々しい。
こういう体と精神で
家族と向かい合うときは
会話も軽やかだ。
そして全ては正解のような
安心した心持ちがある。
正解を選ぶ
ずっとずっと前に立ち止まっていられる。
体は不思議だ。
体は自分の居場所でもある。
嫌ってしまう時もあるけれど
私が座れる場所なんだなと思う。
そしていつだってやっぱり
考えることがマストではないんだなと思った。
アレクサンダーテクニーク11月の記録。