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追い求めては見つからないもの それは胸の奥にあるもの
今朝新しい生徒さんからお電話をもらいました。
正確には申し込みなので
これから生徒さんになるだろう方。
音楽が復活して活動も活発になり
学びたい方も増えた気がします。
歌う時にはすでに
頭の中にこ「歌声」があるのでしょう。
だからそこに至らない「この声」に不満や不安が生まれます。
すごいことですね、歌う前に「歌声」がすでにあるみたい。
私とお仕事をした方々は
「歌い手の声をイメージしながら曲を作る」
そう口々に言っていました。
やはりすでにイメージがある。
だとすれば音が鳴る前にもう
音があるのですね。
いくつかの声の中に
理想の声があるのだと思います。
それを追い求め歌っていく練習の時期と
それを追い越して自分の声を求めていく時期が来ます。
この追い求めが長引けば
この流れがやってきます。
流れに乗って取り組むか
または流れを見ないフリをするか
手段はそれぞれだとしても
こういった段階はくるものです。
練習する、上手くなる、上手くなった気がする
その繰り返しの中で
「あの頭の中でなっていた声は誰?」
そのことにハタと気がつく。
追い求めるものが
外にある人はずっと
外へ外へどこまでも外へ走ります。
疲れてしまうまで。
追い求めることでは掴めなかったものは
立ち止まってみた時に
胸の奥に見つかることがあります。
往々にして理想とは
声そのものの響きではなくて
その声の持ち主の生き方
そういうものに憧れていたりするものです。