NovelJam参戦記④~ひたすら書くしかない
2日目の朝。
むくりと起き上がった寧花さんを見て、「あ、眠れなかったんだな」と悟った。直後にご本人からも「眠れなかった」と聞く。
遠方から参加の寧花さんは八王子に前泊していたのだそうたけれど、そこでも眠れなかった、と言っていた。
私はと言うと、たぶん眠っていたんだけど、頭がぼんやりとしている。あとはなんか体がだるい。ぬーーーーん。
支度をして、ノートパソコンを持って部屋を出る。
早く続きが書きたかった。そんな気持ちを抑えて食堂に向かう。
食事後、まだ会場が空いていなかったので、別の場所で寧花さんとパソコンを開く。昨日、うとうとしながらずっと考えていた。プロットを修正し、気持ちをスッキリさせたかった。
ぽつぽつと会話はしていたけど、なんとなく、心ここにあらずだった。
そして、会場での執筆スタート。
編集の野崎さんのあと、波野さんと影虎さんは少し遅れてきた気がする。
ここからは初稿提出の15時までひたすら書いていた。
途中で「どうかな?」と波野さんが表紙を見せてくれた。かわいい。話はダークだけど、表紙にそのまま反映されるのは嫌だったので嬉しかった。
タイトルも『REcycleKiDs』というのを出していただいた。一応、自分でも考えたほうがいい気がするけど、私のタイトルセンスがアレでアレだからな……などと考えたり。
あまり集中できなくて、ちょいちょい音楽聴いたりしていた。
友だちから「前髪ありきどが待ってるよ…っ」というメッセージをもらって気持ちを奮い立たせる。
(※前髪ありきどとは前髪をおろしている錦戸亮のことである)
が、初稿出したとたんに、気持ちと体がぐわっと傾いた。
落ちたのは気分だけじゃなくて、体調もだった。
とりあえず、一旦、部屋に戻って休むことにする。
年が明けてから、ここまでずっと忙しかったのがダメージとして現れた感じ。やたらと喉が渇くのでとにかく水分補給。
睡眠不足もあったのか、少しウトウトとしたら頭も冴えた。
しかし、だ。
落ちた気分がなかなか戻ってこない。
比較的、健康体だし、執筆の最中に気持ちの浮き沈みはあまりないタイプだった。だからこそ、自分のこの変化に戸惑った。
さて、どうするか。
よし、仕事しよう。
NovelJam明けに締切がある原稿に手をつけた。
仕事をして、いつものリズムを取り戻そうというわけだ。
たぶん、大幅に調整する可能性があるとしたらラスト部分だけだ。それなら、ギリギリどうにかなる。たぶん、今の自分に必要なのは「迷わずに書く」ということだと思った。
これが失敗していたら、本当にテンションが戻らないままになるところだったけど、幸い夕食前にはいつもの感じになっていた。
ああ、メンタル大事……と改めて実感した。
夕食後あたりからは時間的に各チーム、少しだけ空気が変わった気がした。
正直、2日目は同じチームの人としか話してなかったから他のチームの様子が全く分からなかった。
もともと、コミュニケーションをとるのは得意なほうではないので、誰かに話しかけるというのもしんどかったのだ。
うううん、どうしよう、このままの方向性で突っ走るか……。
悩んでいるうちに、夜は更けていく。
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