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HCR(国際福祉機器展)の気になった製品報告会④

車椅子が好きです

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車椅子があることで、出掛けられるし、起きていられるようになるから、私は訓練より車椅子のある生活を好きになってもらうことに力を注ぎたいな〜と思ってたりします。

なので、新製品の車椅子のいいところを体験するのが目的でHCRに行っていると言ってもいいくらいです。

マイチルトコンパクト2(松永製作所)

背もたれを倒したり、寝るのに近い姿勢にならないと座っているのが難しい人向けの車椅子、ティルトリクライニング車椅子。日本の住宅事情には厳しいティルトリクライニング。

病院で使っているような一昔前の大きな車椅子は、家で使うのはほぼ無理なので各社コンパクト化に力を注いでいます。そんな中でも松永のマイチルトシリーズのコンパクト感は素晴らしいと思う、最高。(異論は認める)

来年発売のマイチルトコンパクト2は、肩甲骨部分に支えが追加されてこれがすごく安心感がありました。
ティルトリクライニング、背もたれ倒しても安心感がなくて体がこわばる感じがするのだけど、これは支えポイントが増えることで緊張感がふっとなくなって安心して身を預けられる感じ。

面で支えるって私たちはよくいうけど、単に接地面を増やすのではダメなんですよね。それならロングバックの車椅子でいいんだけど、ロングバックなだけの車椅子って大して楽でもないんですよね。効果的な部分に圧がかかるというのがどれだけ体に快適さをもたらすのかを実感する一台でした。

在宅帰宅率を上げて、寝たきりを予防しているのはティルト車椅子だと言っても過言ではないと思います。
ただ、病院のティルト車椅子って昔からの備品で「こんな車椅子じゃ家に帰れない」と思われることもあるだろうし、介護保険レンタルができる車椅子を入院中からあれこれ試せるようになったらいいのにね。

【ここがすごくいいんですよ〜〜】

グレイスコアアジャスト(松永製作所)


こっちは今年11月発売のグレイスコアアジャスト。

松永の車椅子はイイねポイントが多いんだけど、今回は3つ!
①パッドが1cm→3cmになって、背ばりをすると体が起こされる。
②お尻の部分も調整できるようになりました。
③縮み防止バーでゆがみを防止します。

ネクストコアシリーズ、好きなんだけれど背もたれが倒れ気味で安楽姿勢になりやすいのが気になってたんですよね。楽な姿勢の何がダメかって、活動姿勢にならないから。背もたれにずとーんと体を預けた状態で仕事や勉強しないですよね。それと一緒で、体を起こしてご飯食べたり体を使ったりする活動姿勢になれるかも、車椅子を選ぶときにチェックするんですよね。

でもそれって、楽な姿勢も活動的な姿勢もどっちも欲しいの〜〜〜っていうある種難しい話でもあるわけですよ。だから各社創意工夫をしているわけです。
(そういえばランバーサポートって最近見なくなったけど、流行が終わったんでしょうか)

活動することを考慮されたグレイスコアアジャストは車椅子が移動手段から、活動手段になるための一歩なんじゃないかなって思いました。

説明の最後に
「快適に座れるのは、もう当たり前なんです。乗って活動するのが車椅子なんです」
とお話しいただいて、座れらせられるだけの車椅子の時代は終わりに近づいているんだな、と嬉しくなりました。



松永のブースは楽しいぞ


松永さんは毎度毎度「今度のはどうだーーー!」ってお披露目してくれるし、ブースのスタッフさんは商品知識も説明能力も高い人が多くて本当に楽しいので、HCRに行ったら覗いてみることをお勧めします。何なら「座っていいですか」とか「この製品の良さはどこですか」とか聞くと色々教えてもらえてイイですよ!

製品のこと聞いてるのに分かりませんと答えるブースが意外とある。違う製品を担当してるのかもしれないし、普段は商品説明をすることがないのかもしれない。それでも会場に足を運んで、どんなものがあるかを探している身としては、スペック表に書かれていることを深堀して説明してくれたり、書かれていないことも教えてもらえるのはとてもありがたいのです。

そういった点で、松永さんのブースは外れないなぁ〜と毎年感心しています。
来年も遊びに行くぞ〜!

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