夢のなかの初恋
20年ぶりに初恋のひとに会いました。
夢の中で。
わたしの初恋は、中学1年生のときで、
告白には程遠くてただ遠くからずっと想ってた。
両想いになれればいいなあ。
そんなことを考えるだけで、
何か行動を起こす勇気はまったくなくて、
でも好きな気持ちをひとりでは抑えられず
友だちに話したりしてて
それがまわりまわって本人に知られてしまって…
なんとも気まずくて、苦い初恋でした。
夢で見た彼は相変わらずかっこよくて
しかもちょっぴり両想いになっていて
すごくうれしかったなあ。
夢から覚めたときは、
懐かしいような、切ないような。
夢でよかったけど
あの頃もし、もう少し自分に自信をもてていたら
ちょっとは頑張ることができていたかもしれない。
そうしたら、
どんな未来になっていたのかな?
少しだけ、そんなことを思った。
もちろん、夫には内緒で。
この懐かしい気持ちを、どこかに残しておきたくて。
忘れる前に、ちょっとだけ青春時代のカケラを味わいたい。
それくらい、ゆるしてもらおう。