子どもの「生きたい!」「生活したい!」
ドゥーラ サポートで伺っているご家庭で、1歳過ぎのお子さんと会話していた時のこと。
私が調理のサポートでキッチンに立ち洗い物をしていると、すごく興味がありそうな様子で近づいてくる お子さん。洗い終わって手に持っていたボウルを見せながら 「これはボウルって言うんだよ」と伝えてあげると、ニコニコ と笑顔を返してくれる。
今度はザル。網目になっているので向こうが透けて見えるから、ちょっと私の顔の前にザルを引き寄せてみて、「これはザルって言うんだ、ほら○○ちゃんが見えるね」 すると子どもは大喜び!
もっとやって!と言わんばかりに キャッキャッ と 笑ってくれる。
私も繰り返し 顔の前にざるを持ってきて、「ザルは、ほら見えるね~」と何回か応えてあげた。
年齢的にもまだはっきりとお話のできる段階ではない お子さんなので、コミュニケーションはこちらから ゆっくり 語りかけるようにしている。
ボウルと伝えるとなんとなく近いような音で「うる」と返してくれて語彙が広がったり、生活の道具についても 名前 や 使い方を知らせてあげると、子ども達も覚えていく。
子どもは自分で育つ力を持っている、と言われる。
子育てをしているとよく お掃除とかお料理の様子を覗きに来るお子さんいませんか?
お母さんがやってることにすごく興味がわくんです、子どもって。
こんな様子を見ていると、子どもって本当に生まれながらにして「生きたい!」とか「自分で生活したい!」っていう本能が備わっているんだ、と思わされる。
先日のサポート先のお子さんの様子を見ていてそれをすごく思い出した。
この育つ力/生きる力を伸ばすためにお家でどんなことができるか?と考えてみると、いつも ワンパターンになりがちな遊びにも、広がりが出るかもしれない。
例えば おたまや しゃもじ、ボウルやザル。
おもちゃのままごとセットだけじゃなくて、本当に調理に使えそうなものをちょっと小さめのサイズで用意してあげると、子どもはすごく 乗り気で遊んでくれる。
それから エプロンやスカート、お人形用のおんぶ紐など、ママが生活の中で使っているような道具も小さめサイズで子ども用に用意してあげると、きっと 真似をして毎日素敵なママっぷりを見せてくれるんじゃないかと思う。(女の子でも、男の子でも!)
お子さんが何かをじーっと見ている様子があったら、そのお子さんの様子をちょっと観察 してあげて、 この子は 今何に興味があるのかな?というのを把握できると、 お子さんの発達がぐっと理解できるかもしれない。
ドゥーラは赤ちゃんや小さなお子さん本人をお預かりするだけではなく、ママやパパと一緒に子どもとの向き合い方や、発達のプロセスを一緒に考えていく存在でありたいなと思う。
子育てに困っている時だけでなく 今の子育てをもっと伸ばしていくお手伝い。是非おうちの戦力として、頼ってみてほしい。