#003 風のささやき ~自作タロットカード作ってみた ~ 8 力Strength
みなさん、こんにちは。「風のささやき」へようこそ!
案内人はもちろん、この私、石原僚子です!
「風のささやき」シリーズは本編の「タロットシーカーへの道」とは別の番外編になります。
本編ではタロットをじっくり解説していますが、ここではちょっと一息。
コーヒーブレイクにぴったりの、タロットにまつわる小話やエピソードをお届けします♪
今日の疲れを癒す、 優しいタロットの物語をどうぞ。
それでは、今日も素敵なタロットタイムをお過ごしください!
実はワタシ、タロット以外にも、イラストを作成するのが大好きなのでございます。
今までワタシの記事を読んでくださっている方はお気づきかと思いますが、ところどころに、イラストを載せておりまして、記事を書く時間以上にイラストに費やす時間が半端ありません。
でも大好きなので、苦になりません。
で、とうとう
自作のタロットも作ってしまいました!
といっても販売しているワケではなく、ライフワークです。
そこで今回は、
~自作タロットカード作ってみた~と
いうお題で、ご紹介させていただきます。
そもそも、ワタシはタロット収集癖がありますので、自宅には、タロットカード、オラクルカード、ルノルマンカードなど所狭しと、並べられております。
(う~ん、大好きなものに囲まれるってなんてシ・ア・ワ・セなんでしょ)
こういうのを、スピリチュアル的には、
「良い波動がでていますよ」なんて言ってもらえるのでしょうか。
さて、今回ご紹介する渾身の一作は...
大アルカナ8 力のカードです!
その前にちょっと豆知識
「力(Strength)」のカードには、カードの種類によっては、「8」と「11」が入れ替わっているものがあります。
ひょっとして印刷ミス?
と思った方もいるかもしれません。
実際、ある販売サイトのレビューに「力のカードの順番が間違っています」と書かれているのを見たことがあったので。
タロットカードには、いくつかの種類がありますが、特に有名なのは「マルセイユ版」と「ウェイト版」です。
伝統的なマルセイユ版タロットでは、「力(Strength)」カードは、11番目に位置しています。このデッキは、18世紀にフランスのマルセイユで生まれた、最も伝統的なタロットデッキの一つです。
一方、ウェイト版は、イギリスの神秘主義団体「黄金の夜明け団」の教えを基にしたタロットデッキです。
ウェイト版では、「力(Strength)」カードの番号が「8」になっています。
これは、
ウェイト版の作者であるアーサー・エドワード・ウェイトが、
「黄金の夜明け団」の教えに基づいて、
大胆にもカードの番号を「正義」カードと
入れ替えたためと言われています。
「黄金の夜明け団」は、西洋占星術、カバラ、錬金術などを研究していた神秘主義団体で、タロットカードにもこれらの思想を取り入れていました。
ウェイト版では、カードの番号と西洋占星術の12星座を対応させており、「力(Strength)」カードは獅子宮、「正義」カードは天秤宮と対応していると考えられています。
そのため、ウェイト版では、「力(Strength)」カードが8番目、「正義」カードが11番目に変更されたと考えられています。
つまり、現在では「力(Strength)」カードの番号が「8」と「11」の2つの系統が存在するということになります。
現在では、どちらが正しいのかは、タロット研究者の間でも議論が続いていますが、どちらのデッキを使用しても、タロットの世界を楽しむことができるので、ご自身の好みや解釈方法で選んでくださいね!
現在では、マルセイユ版とウェイト版のどちらが正しいか、明確な答えはありません。
ワタシはウェイト版を採用しているので、
力 Strengthは「8」
として解釈します。
タロット「力(Strength)」カードの意味:本能を理性でコントロールする。
タロットの「力(Strength)」カードは、女性がライオンの口を押さえている絵柄で、私たちの内なる力、特に本能的な力をコントロールし、精神的な成長を遂げることを表しています。
ライオンは人間の「本能」や「動物的な衝動」を象徴し、女性がそれを抑え込んでいる様子は、私たちも理性によって本能をコントロールする必要があることを示唆しています。
女性は魔法の道具などを使わず、「手」で直接ライオンを制御しています。これは、特別な力ではなく、私たち誰もが持っている力で本能をコントロールできることを意味します。
正位置では「理性で欲望を抑え、コントロールできている状態」、**逆位置では「欲望に負けてしまい、理性的な判断ができない状態」**を示します。
つまり、「力(Strength)」のカードは、自分自身の本能的な欲求とどのように向き合っているのか、理性でコントロールできているのかを教えてくれるカードと言えるでしょう。
それでは、前置きが超ロングになってしまいましたが、
いよいよ私が制作した、「力(Strength)」のカードをご紹介します。
全部で3枚です。
1枚目の自作カード
デザインに込めた想い:内なるスーパーパワー
「Strength(力)」のカードを描いたとき、まさに内なるスーパーパワーをどう表現するか、そこに挑戦しました!
力って、単にムキムキの筋肉じゃないですよね?
心の奥からフワッと湧き上がる、ちょっとしたヒーローのような強さもあるんです。私はこのカードで、その内なる力と優しさの融合を描きたかったんです。
例えば、映画の主人公が窮地に立たされた時、最後の最後に発揮するあの静かな力、そんなイメージです。
女性とライオンという組み合わせ、ちょっと映画のワンシーンっぽくないですか?
ライオンは圧倒的な力の象徴だけど、彼女はそれをねじ伏せるんじゃなくて、まるで「バディ」のように寄り添っている。
この「本当の強さって、圧倒するんじゃなくて、優しさで勝つんだよ!」ってメッセージが、このカードの肝なんです。
色使いもピンクは愛と優しさ、青は冷静さと心の強さ。
そして、ライオンの金色はまるで彼自身がヒーローの光を浴びて輝いているかのよう。背景の深い青は、どんな冒険にも立ち向かえる無限の可能性を秘めています。
この「Strength」カードは、見るだけで
「よし、私はどんな困難でも乗り越えられる!」
って思わせる、まさに心のスーパーパワーを引き出すために作った一枚です。
2名目の自作カード
デザインに込めた想い:心の強さと無限の可能性
このカードは、現代的な力強さを持つ女性と、昔から力の象徴であるライオンを組み合わせて
「本当の強さって何だろう?」
と、問いかけています。
女性がライオンと穏やかに並んで歩く姿は、内なる静かな強さを表現しています。彼女はライオンを従えるのではなく、パートナーとして一緒に歩んでいるんです。
リードを握りながらも、力をコントロールしつつバランスを取る姿が、真の強さを象徴しています。
背景の無限大マークは、誰の心にも無限の強さがあることを表しています。
「本当の強さは、外見や状況に左右されず、内から湧き上がる無限のエネルギーなんだよ」というメッセージを伝えたいんです。
女性とライオンが未来に向かって進む構図は、迷いのない自信と意志を感じさせるよう工夫しました。
色使いも、ポップさと深さを意識。
空の青と雲は軽やかさを、女性の服は落ち着いた力強さを表しています。
ライオンの金色は誇りと力、太陽と月のようにバランスが取れた色合いで、無限の可能性と未来への希望を感じさせます。
このカードを通じて、「あなたの中にも無限の力がある」というメッセージを届けたいと思っています。
3枚目の自作カード
デザインに込めた想い:美しさと永遠の力
この「Strength(力)」のカードは、クラシカルな美しさと永遠の力をテーマにデザインしました。
女性とライオンが一緒にいる姿は、まるで映画のワンシーンのように、力の本質を見せてくれます。
ここで描かれる強さは、単に外見的な力ではなく、心の中から静かに湧き上がる決意と調和です。
女性がライオンをねじ伏せるのではなく、優しくたてがみを撫でるシーンは、彼女の内面的な強さが荒々しいライオンの力さえも包み込んでいることを象徴しています。
このデザインは
「本当の強さは制圧じゃなく、愛と柔軟さで導くことだ!」
というメッセージが込められています。
ヴィンテージ感漂う色使いも、このカードの魅力です。
夜空に浮かぶ無限大のシンボル「8」は、力が無限に続くことを示していて、見るだけで「まだまだ私の中には無限の可能性が眠っている!」と感じさせます。
星々はまるで未来への道しるべのようで、女性の淡い白いドレスが純粋さを強調しつつ、ライオンの黄金のたてがみは誇りと力強さを引き立てています。
彼らが並んで歩く姿は、ただの「強さ」ではなく、まるでパートナーとして共に未来へ進むかのように描かれています。
カード全体には、愛、美しさ、そして成長という多面的な要素が散りばめられ、見る者の心に深く訴えかけるような仕上がりになっています。
まとめ
3枚の「力」カードデザインを通して、エンタメ性あふれるタロットの世界を創造したい!
3枚の「力」カードデザイン制作を通して、力の本質を様々な要素で表現できたことに大きな喜びを感じました。
このワクワク感を、エンタメのエッセンスとして今後のタロットカードデザインにも活かしていきたいと考えています。
具体的には、感覚に響くビジュアルとストーリーを融合させることで、見る人の心を惹きつけ、「見て、感じて、想像させる」ようなエンタメ性の高いカード作りを目指します。
例えば
映画のワンシーンのような、ダイナミックで登場人物に感情移入できるような構図
アニメーションのようなキャラクター性を取り入れたデザイン
現代のポップカルチャーやファッションを取り入れた、遊び心のある色彩やディテール
などを駆使し、伝統的なタロットのシンボルや意味を尊重しながらも、時代を超えて愛される新しいデザインに挑戦します。
特に次回作では、カード一枚一枚を物語の主人公のように描き、見る人がその背景や未来を想像できるようなストーリー性を持たせることで、タロットの世界への没入感を高めたいと考えています。
笑顔、サプライズ、ドキドキ感など、エンタメ要素をふんだんに取り入れつつ、大胆かつ親しみやすいデザインで、
「これは面白い!」
と思わせるようなタロットカードを制作していきます。
これからも遊び心を忘れずに、新たなタロットカードデザインに挑戦し続けますので、どうぞご期待ください!
今回も力が入りすぎてしましました。カードが「力(Strength)」だからかなぁ。
ワタシの勝手なワンマンショーにお付き合いくださったあなた...貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございます。
石原僚子@風のタロットマスター