短歌ネプリ「緑閃光」vol.4 テーマ「恋」決定!
ご無沙汰しております。緑閃光の桃生苑子です。
私の住む愛知県では桜も盛りを過ぎ、早いところでは藤の花も咲いておりますが、あなたの住む場所ではいかがでしょうか。
温かい日が続いて、昼寝をしたくなったりしていませんか。
ところでこのたび、短歌人会の岡本はな、瑞坂菜、私の3人で発行しております短歌ネットプリント「緑閃光」のvol.4を発行することが決まりました。
テーマは、「恋」です。
春は別れと出会いの季節でもあり、恋をテーマにした歌は古来名歌がたくさんありますけれど、私達も三者三様の恋の物語を各人7首詠でお届けしたいなと思っております。
短歌ネットプリント「緑閃光」vol.4
テーマ: 恋
発行日: 2021/04/30
編集長: 岡本はな
発行形態: コンビニネットプリントおよびpdf 配布
ここから先は蛇足というか読んでも読まなくてもいいんですけど、私自身はざんねんながら恋、的なことが人生であまりなくてですね。恋とはどんなものかしら。私の知っている恋は漫画やドラマや小説のなかにあるようなものだったり、あるいは歌で「…これが恋!!」と衝撃を受けたり、というものなんです。お恥ずかしい。
そんな歌の一種というか、私自身がそのようなイナヅマ級の目覚めを経験した歌を唐突ながらご紹介します。
・君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも(狭野弟上娘子/万葉集)
超有名な歌ですが、初めて見たとき、それまで人生において短歌っーか和歌とかほんとどうでもいいしマジかったるいわホント、と思っていた女子中学生はビビりましたね。なにこれやばい。この女の子ちょっと頭おかしくない??道燃やすとかぶっ飛びすぎじゃない?いやいやどんな男が好きなのか分かんないけど、この女が好きな男も大概ヤバいよ、と語彙力の死んでいる頭で私は思った。そして、あれ、でもこれってちょっと凄いよね、と気がついたんでした。万葉集なんてほぼ化石みたいな時代の一人の女の子の叫びが、平成の中学生に届いた、という事実に。先生はそのあともいくつか歌を紹介してくれていたようでしたが、私にとって、初夏の、ちょっと眠い国語の時間にこの歌に出会えたこと、「恋」の重量で頭を殴られた感じがしたこと、それが鮮明な記憶として残っています。いい話だな!
でも、自分で「これが恋だな!」みたいなことは其の後の人生でも特にないんですけども。
そんなわけで、短歌ネットプリント「緑閃光」。
発行までどうぞ楽しみにお待ちください。
ヒモガモ!(言いたかっただけです)
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