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【ライター】文章を書く時に脳内に思い浮かべておくべきイメージについて

はじめまして、フリーランスで主にセールスライターをやっております、ないとうさんです。

僕はとあるライティングスクールで講師業も行なっており、毎月、100人近くの方へ対して、zoomで添削やアドバイスを行なっています。

それ以前は個人コンサルとしてブロガーやアフィリエイターの添削なども3年くらいはやってきたので、どうでしょう、累計で言えば200人くらいの人とスカイプやzoomで関わってきたのではないでしょうか。

それら経験を踏まえて、実際にお客さんに対してアドバイスや伝えてきたことなどの諸々について発信していくつもりでこうしてnoteに初投稿させていただく次第でございます。

一応、先日WordPressも立ち上げたので、ご興味ありましたらどうぞよろしくお願いします。(noteとWordPressの使い分けを今模索中です)


さて、本題ですが、テーマは、多くの初心者ライターさんやブロガーさん達が序盤で突き当たる

「文章の読みやすさ」

についてです。


「読みにくい文章」になる原因はいくつもありますが、一つ、多くの初心者ライターさん達にとって、しっくり来やすいアドバイスがあります。

それは、

「YouTubeで、もし自分がこの記事の内容を喋るとするならば?」

を頭にイメージして書いてみることです。

もちろん万人に対して共通するアドバイスではないですが、ことのほか、これを伝えると「なるほど!とてもしっくりきました!」とハマる人が多いようです。

特に、

・「何を書いているのか自分でもわかんなくなっちゃった」となりやすい

・話の構成や展開の仕方がよくわからない

という方にはオススメです。

なぜ文章を書く時に〝YouTube動画〟をイメージするのが有効なのか

どういうことかと言いますと、よくそこら辺で見かける、ノウハウやテクニックを語る系のYouTubeの動画は、「できるだけわかりやすく、コンパクトに話をまとめる」ことを常に意識して台本を構成しています。

なんせ、動画は、1秒でも「つまらなそう」と思われたらすぐに視聴者は離脱してしまいます。

その辺はWeb上のテキスト記事よりもシビアな要素がありますので、チャンネル側は、一つ一つの動画で、「どこで離脱されているか?」を把握して(そういう解析やデータが見れるので)、入念に研究し尽くしています。

だから、再生回数が多く、わかりやすく、ストレスなく最後まで視聴できるYouTube動画の〝話はこび〟は、記事を書く際に大いに参考になるわけです。

「イメージを持って書くこと」が大切

この記事のあとで、具体的な動画台本の構成についてもざざっと触れていきますが、あくまでライターとして、記事を書く上で参考にすべきなのが

「あくまでそのシチュエーションのイメージを頭に浮かべた上で記事を書く」

ということです。 要するに、「構成そのもの」が正解だからこのテンプレートに従いなさい、というわけではなく、


「自分がYouTubeで、誰かに向かって何かを語るとしたら、どう話を運んでいくか?」


そのイメージが、わかりやすい記事の話はこびのイメージと非常に近い傾向にある、ということなのです。

ですので、「YouTubeで喋ったことなんてないし、よくわからないよ」という方にとっては、正直、YouTubeじゃなくたって一向に構いません。


・セミナー会場に講師として登壇して、とあるテーマで不特定多数の人に向かって語る

・街頭演説で、自分のことを知らない不特定多数の街行く人々に向かってスピーチを始める


といったイメージの方がしっくりくることもあります。ご自身の中でビタリハマるイメージを選んでみてください。


いずれにせよ共通するポイントは、

「不特定多数の人に向かって話すとき、どこから話を始め、どう展開していき、どう締めくくるのがいいのか?」

を考えながら言葉を生み出していく、というところにあります。


こんなイメージを頭に浮かべて文章を書いていくと、初心者が陥りがちな論理展開における大きな逸脱が格段に減ります。

書いて、書いて、読み直して修正する時にも、ベースとなる軸に立ち返りやすくなります。

経験の浅いうちほど、「自分の文章を読み返したところで、どこをどう修正していけばいいのかわからない」となりますから、ここでお伝えした軸を元に、

「これだとわかりにくくないだろうか?」

といつも問いかけ、読み返して精度を高めていくことがしやすくなるはずです。

記事を書く際によく耳にする「ペルソナ理論」について

僕は今回、「不特定多数の人へ語りかけるイメージを持って書きましょう」と述べましたが、おそらく巷のライター・マーケターさん達が定石として述べている意見とはむしろ真逆のことを言っているように聞こえるかもしれません。

すなわち、一般的に、ライティングにおいては

「特定の一人のターゲットを想定して文章を書きましょう」

つまり、「ペルソナ」の理論が語られることが非常に多いからです。


ペルソナについてはまた色々語らねばならぬことが多くあるため、いつか別の記事で書ければいいのですが、つまりは

年齢、性別、居住地、家族構成、職業、趣味、血液型、性格、普段よく買うもの、、、うんぬん

と、ターゲットの人間像をより細かく絞り、その特定の人物に向かって文章を書く、というようなやり方です。


ペルソナ自体はマーケティングとして重要な概念ですが、大半のライティング場面においては

「そこまで細かく人物像を設定しすぎる必要はない(むしろ弊害が生まれる場合がある)」

という意見を僕は伝えるようにしています。


「ペルソナを細かく設定すればするほど、より深く、読者の心に刺さる文章が書けるようになります!」

というのが一般的なコピーライター的な方々の理論なのですが、実はそんなことはありません。

いえ、全否定はしないのですが、「ペルソナを設定しましょう」という理論があまりにも正しいとされすぎていて、それは直接的には〝読者の心に刺さる文章〟の要因とはまた少し違うことを言っていますよ、ということを伝えたいわけです。


要するに「30代」「男性」「家族構成が妻一人、子一人、犬二匹」といった要素はあくまで〝表面〟にあるものなので、そうではなく、文章・言葉はあくまで〝その人の内側〟にアプローチしていくものだからです。


ああ、結局こんなにもダラダラと書いてしまいました。ひとまず今回は、先に述べたように

「不特定多数の人達に語りかけるイメージ」

でおおむね外さない、と考えてみましょう。イメージする対象が〝特定の一人〟なのか〝不特定多数〟なのか、そこは案外、重要ではありません。

わかりやすいYouTube動画や記事の構成

一応、先に述べたYouTube動画の〝よくありそうなわかりやすい話はこび〟パターンを解説してみます。

まあ、僕も正直、YouTubeでノウハウやテクニック系の動画はあまり見ません。(歴史系の解説や、格闘技、スポーツ、お笑い、音楽のライブ映像を主に見ています。どうでもいいですね)

が、SEO的にも参考になる動画の話はこびは、だいたいこのような構成になっています。

【冒頭】

・どうもこんにちは、〇〇です(お決まりのフレーズやセリフ)

・今回は、〇〇についてお話ししていきたいと思います

・今回の内容を知っていると、こうなることができます(これを最後まで見ることのメリットやベネフィット)

・反対に、知らないとこうなってしまう恐れもあります(これを最後まで見ないことのデメリット)

・ぜひ、最後までお付き合いくださいね。それでは行ってみましょう!

【本題】※この辺は内容によって全く違いますがあくまで一例

・今回のポイントは主に3つ。

・1つ目。主張、具体例、根拠がセット

・2つ目。主張、具体例、根拠がセット

・3つ目。主張、具体例、根拠がセット

【締め】
・ということで今回は、〇〇についてご説明しました。

・気に入ったら、高評価、チャンネル登録よろしくお願いします。

・また、〇〇というコンテンツもやっているので、興味ある方は動画説明欄をご覧ください。

・それでは、またね(お決まりのフレーズやセリフ)

・ということで今回は、〇〇についてご説明しました。

・気に入ったら、高評価、チャンネル登録よろしくお願いします。

・また、〇〇というコンテンツもやっているので、興味ある方は動画説明欄をご覧ください。

・それでは、またね(お決まりのフレーズやセリフ)


というように、大筋がこんなパターンになっていることでしょう。

YouTubeにもテキスト記事とほとんど似たようなYouTubeSEOという概念があり、それに沿った構成や内容の動画ほど、Google・視聴者共に高評価を得ています。

絶対にこのパターン通りに書くべき!というわけでは一切ありませんが、文章を書くとき、あるいは誰かになにかを喋るとき、大筋の参考にはなります。

セールスライティングの際に持つべき適切なイメージ

ちなみに、何かの商品をおすすめしたり、紹介したり、セールス時には、以下のようなシチュエーションをイメージするととても書きやすくなるはずです。

・「親しい家族や友人に、心から勧めたい商品を紹介する」

・「親しい家族や友人に、純粋に〝面白い!〟と思った本や映画を紹介する」

こんなシチュエーションのイメージを持っておくだけで、ずいぶんと文章の雰囲気が変わります。

言葉に情熱や心がこもり、不必要な〝売り込み臭さ〟がなくなり、読み手から見てもグッと親近感のある文章になるはずです。


というか、本来、何かを紹介する時や、セールスというのはこんな状態であるべき、と僕は考えています。

特に、「セールスするんだ!」「反応(数字)を上げるぞ!」という意識が先行した状態で文章を書くと、ろくなことになりません。きっと誰であれ経験があることでしょう。

頭の中では、過去に学んだコピーライティングのテクニックやらこの前覚えた心理学の知識やらを盛り込むことばかりを考えて、単語や言葉を、ただパズルのように当てはめているような感覚で書く。

すると、仕上がった文章は見るも無惨になります。

無機質で、書き手の思いがまるでこもっておらず、単語だけが空中に浮かんでいるように見えて、読み手をバカにしたような言葉や言い回しが目立つ。どこかのマーケターが手垢がつくほど使い倒したテクニックらしき記述が、抜け殻のようにあちこちに転がっている。

そんな文章を見かけたこと(あるいは自分自身で書いてしまったこと)がきっとあるのではないでしょうか。

だから、コピーライティングやマーケティングを〝ひとかじり〟する程度では、むしろ弊害を生むことが多い、というのが個人的な意見です。


特に、何かを紹介したり、セールスする時に、自身の脳内の状態が「ここで、この刺激的な単語を入れて、次にこんな話をして・・・」のように、ただ言葉を並べ立てているようなモードになっている時は注意が必要です。

そうではなく、文章はあくまで「自分の言葉で心を込めて相手に伝える」ことが前提でなくてはいけません。それは日記であれ、SEO記事であれ、セールスであれ。

まとめ

ということで、今回は「文章を書く際に持つべきイメージ」の話をしました。

色んな文章理論やコピーライティング知識を学ぶよりも、今回お伝えしている内容を意識して持ってみるだけで、見違えるほど〝読みやすさ〟が向上する方は本当に多くいらっしゃいます。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。


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