〈2024/8/15-20〉ライトセイバー
『1日外出録ハンチョウ』(原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行/講談社)というマンガがある。大ヒットマンガ『賭博破戒録カイジ』(福本伸行/講談社)の「地下王国編」に登場する大槻班長を主人公としたスピンオフ作品で、借金のかたに地下施設に監禁され劣悪な環境での重労働を課されているメインキャラクターたちが、貯めたポイントで使える〈1日外出券〉で地下から地上へ出て、その二十四時間をどう過ごすか? が主な内容である。ビジネスホテルに泊まりサウナへ行ったり、レンタカーで遠出をしたり、流行りのフードを食べたり、はたまた何もしないことを愉しむといった具合に、舞台設計としては前述した地下施設や1日外出券など特殊な設定があるが、ジャンルとしては〈サラリーマン漫画〉の変奏曲だ。〈中年になって余暇をどう過ごすか〉の様々なバリエーションが、手を替え品を替え各話完結で描かれていて楽しい作品である。
配信されていた『1日外出録ハンチョウ』を読みながら、ある日、気がついた。〈二十四時間なにもしなくていいし何をしてもいい〉日って──私自身はもう八年以上も無いな、と。家事と育児をしていると〈1日外出券〉が手に入らないのである。《おれ、ハンチョウたちより自由時間がないわ》と思ったのであった。
以下は上記とは無関係の日記。
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