〈2024年1月19日 金曜〉洗濯機を何度も回す
〈2024年1月19日 金曜〉
洗濯が多い日であった。洗濯カゴに溢れていた服やバスタオルをまず朝6時に回す。回し終えて洗濯槽から洗濯ものを出し、次に週一で必ず洗濯することに決めている台所ふきんやトイレや洗面所にかけているタオルや枕カバーやバスマットを回すスイッチを押してから、さきほど回し終えた一回目の洗濯ものを干す。干し終えたらそろそろ子が起きる時刻になったので朝めしの準備をして子を起こす。なんやかんや用意させて二回目の洗濯が回り終わったのを洗濯槽から出しておいて学校に送る。出しておかないと、そのまま洗濯機内に放置し干し忘れたことが以前にあったのだ。
ウッカリや不注意など「心理的な」ミスは心がけでなんとかするのではなく「物理的に」防ぐ。洗濯機を回しているときは洗濯機があるところの照明はつけっぱなしにするし、台所でガスコンロの火を使っている時は、ガスコンロの上にある換気扇のライトを必ず点けておく。必要な買い物を思いついたらホワイトボードにすぐ書くし買い物に出る前にはホワイトボードの写真を撮る。熱湯が入ったままのヤカンをいつまでもコンロの上に置いておかない、すぐに湯は捨てる癖をつける。自分の注意力を信頼しない。
心理的なミスが失敗なのではなく、心理的なミスを物理的に予防しようとしないのが失敗なのだ。経験上、凡ミスを繰り返すひとほど「気持ち」でなんとかしようとしていた。オートバイの後ろに括り付けた荷物はどれほど運転に注意をしようともロープやネットの括り付けかたが物理的に間違っていたら荷物は崩れるし落ちる。
自転車の鍵をよくかけ忘れるひとは「気をつける」のではなく自転車鍵のキーホルダーや持ち歩きかたを変えてみることから、家の鍵をよくかけ忘れるひとは「気をつける」のではなく外出時に家鍵を持ち出すときのカバンや財布内などへの鍵の保管のやりかたを変えてみることから。切符やsuicaをよく失くすからといって電車に乗っているときずっと手に持ったままというのは解決策にはならない。捨てる書類の書類置き場と絶対捨てちゃダメな書類の置き場を横に並べて置いてはいけない。
過去にいくつかの仕事先で、ヒューマンエラーを想定していないOJT(On the Job Training)やワークフローに直面して「これはミスるな」と感じたら案の定ダメだこりゃとなった経験があった。目の前の器具や機械の名称や使い道または作業の順番や動作のコツよりも優先して合間合間に語られる精神論が中学校の部活の先輩レベルなのだ。コーチングとしては、具体的な動作の説明と実践がまずあってそれに付随する心構えは後回しのほうが効率がいい。
子に食べ終えた食事のお盆を台所へ下げさせる際に「コップに水が入ったままやろ、そういうときはお盆をそのまま持ってくのではなく、水が入ってるコップだけ先に台所に持っていったほうがええよ」と伝えたことがあった。子に「こぼさないように気をつけや」と言うだけで案の定お盆が傾いてこぼしたとする、それを叱るだけではトレーナーとしてコーチングとして中学校の部活の先輩レベルである。児童にたいして中学校の部活の先輩みたいな叱り方をしている保護者はたまに公園で見かける。離れたとこでベンチで他の保護者とお喋りしながら「それ振り回すのやめーや!危ないやろ周りにぶつかるやろが!」と言うだけなのである。危ないのであれば即座にお喋りやめて立って歩いてってバットや縄跳びなどを取り上げてから叱ればええやんけ部活の先輩。
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