〈2024年3月20日 水曜〉焼きそばのプロ
〈2024年3月20日 水曜〉
朝から雨。週末も雨予報。自転車の整備やら子の習い事の送り迎えをしていたら時間がなくなり、トンカツ予定の豚肉はトンテキに。それにコンビニのサラダスパゲティを加えて子の晩めし。
日記がこれだけの記述じゃあんまりなので、自称〈焼きそばのプロ〉の焼きそばについて書く。
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袋麺で〈日清焼きそば〉ってのがありますやんか。最近のチルド焼きそばはやたらとうまいし、昔っからある三人前入りの焼きそばも、当然うまい。ソースだけじゃなく塩やお好み焼きソース味なんてもあって、それもうまい。でも袋麺だけにしか出せない味ってのがあるわけで。
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これは、合い挽き肉をあらかじめ炒めといてザルでしっかり脂をきって(冷蔵庫で長く保たせるにはこれが必要。脂から悪くなる)タッパーにいれといたのを、仕上げに絡めて、袋麺添付の青海苔かけただけのもの。もうこれだけでも、うまい。フライパンに袋の説明書き通りの220mlの水を入れ、麺をのせて(注:220mlのうち100ml程度は麺の上からかけよう)、水が粉ソースを溶かすギリギリまで少なくなったら、粉ソースをふりかけて、あとはチリチリと麺が炒まってゆく音を聞く。このチリチリサウンドがHigh Timeだ。「これでよし」という音は経験でしか会得できない。そこで具を入れる。混ぜる。麺とフライパンの余熱で挽肉を温める。完璧だ。
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お次は、油をひかずテフロンフライパンでキャベツを焦がす。
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長ネギは二本足(鶏肉)玉ネギは四本足(豚肉や牛肉)と蕎麦屋の世界では言われるが、気にせず白長ネギと豚バラ。豚バラがしゃぶしゃぶ用的な薄さなら野菜の上で熱する。
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具をさっと混ぜて別皿(というか食べる皿)にのける。これはもう絶対的に真理なのだが、焼きそばは、乾麺チルド麺問わず、家でつくるときは具と麺を別で調理したほうがうまい。うまいけどめんどくさくて具にそのまま麺と水を入れるときもあるわけだけれど。
ちなみにチルド麺ならこの時点で麺は爪楊枝で麺の真空パック袋にプスプスプスっと穴を空けて電子レンジで600w90秒ほど熱しておこう。そうすれば仕上げの際にほぐすための振りかける水が少なくて済む。麺に振りかける水は少なければ少ないほどうまい。
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麺がチリチリ言い出したら混ぜる。具が多いときはこの時点でお好み焼きソースでもウスターソースでも醤油でも、〈フライパンの上に〉足す。直接かけちゃダメだぜ。
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完成だ。子が天かす入りが好きなので、最近は私も天かすを入れるようになった。添付青海苔だけじゃなく、アオサを足す。ここに小分けのかつお節(関西では、自宅タコ焼きお好み焼き需要のせいかどこのスーパーでも必ず置いてある)を振りかけることもある。
以上、焼きそばのプロより。とはいえ祭りの屋台で焼きそばを焼くモノホンのプロに比べたら、アマチュア・半可通もいいところである。
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