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2024/8/2 金曜 十二歳〈2024年8月マガジン〉
夏休みに入り、急にスター・ウォーズに目覚め、ep4、5、6を観終えた子と一緒に、『スター・ウォーズ エピソード1/ ファントム・メナス』を観る。公開当時も自分は是だったが、いま観ると更に良い。
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シンプルに画作りがいいのと、「こういうのがSWでしょ」「これ見て!わかるでしょ」といった拘りやマニア向け目配せが少なくて── なにせ御大巨匠元祖本家ジョージ・ルーカスが監督・脚本だからエクスキューズが必要ない──おおらかで、とてもいい。観ていて、 1999年公開当時、数人の友人たちと一緒に音が良いとされていた立川の映画館まで観に行ったのをふと思い出す。上映前に横の席にいた青年(とはいっても当時の私と同じくらい)二人組が延々とスターウォーズについてのお喋りしていて、もうそろそろ場内照明が半暗くなっても喋りつつけていたので、私は「きみら映画始まっても喋っていたら怒るよ」と告げるほど微妙にピリピリとしたテンションだった(記憶を美化しているかも。実際に口に出したのは「始まってもそのまま喋くってたら殺すぞ」だったかも……ヤベー奴じゃん)。映画館から出て少し歩き、私が開口一番に「なーんだよ!!!めっちゃくちゃおんもしれぇじゃんか!!!」と叫んだ。
ランニングタイム133分と、児童もターゲットにした映画としては長尺だが、ダレ場とアクションのバランスがいい。公開当時はあまりにも想定している年齢層のターゲットが低すぎる、つまり子供向け過ぎるという意見もあった記憶がある。しかし、スター・ウォーズは、少なくともジョージ・ルーカスの元でつくられていた時期は、常に十二歳に向けてつくられた映画なのだ。
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