〈2024年2月下旬〉

(先に書いときますけど、この単体記事は200円設定ですが、この記事も収録されている2月分のマガジン〈2024年2月(有料版)〉が同じ200円なので、マガジンのほうが文章が多いです)


〈2024年2月19日 月曜〉
 日曜夜に手足がツララのように冷えて「風邪かな、それとも先週学校で猛威を奮っていたインフルか」とマスク二枚重ねで寝た。

 月曜朝に微熱37.2℃(平熱36.4〜5℃)。そして買い物に出る前、自転車に跨った瞬間「今日はヤバいな」という雰囲気をビンビンに感じる。いつも以上に左右確認の徹底やスピードを落としているつもりでも、そこは死線だ。実際に事故を回避したかどうかは問題じゃない、ヤバいと事前に察知したから事故を起こさなかったのだ。オートバイによく乗っていたときにこういう日はたまにあった。「今晩はイケイケだと事故るだろな」「環状線あがったらヤバいな」「トラック多い道を避けないとマズイな」と跨ったときに感じる日が。買い物から帰宅したら子を迎えにゆく時間まで気を失うかのように寝てしまう。

 学校から帰ってきた子の、教科書の音読を手伝う。レオ・レオニ『スイミー』谷川俊太郎訳。「前に図書館で同じレオレオニの『フレデリック』という本を読んだことあるやろ、覚えてへんか」と子に問う。「ぜんぜん覚えてないわ」と言ったあと、「そういえば保育園の年中さんのときAくんのナフキン(ランチマット)にフレデリックの絵が描いてあったわ」と言う。二年前の画像記憶。私がレオ・レオニに初めて出会ったのは『アレクサンダとぜんまいねずみ』だった。国語の教科書で読んだ。あの頃、教科書が配られた日は、その日のうちにぜんぶ読んだ。毎日活字に飢えていた。いまなら動画に飢えていたという感じなんだろうか。ちょっとしたとき(これから自転車で移動だとか病院の待合室だとか)に保護者のスマフォでYouTube鑑賞をねだる児童をよく見る。

 夜に寝る前、私は自分の顎の付け根から首横が腫れ上がって熱をもっていることに気がつく。


〈2024年2月20日 火曜〉
 朝から、包丁で指をザックリだとか子が車道に飛び出してだとかそんなイメージの羅列が脳裏に飛来してワーとなる。

 子が微熱。私も微熱。子がしんどいというので学校は念のため休ませる。私は昼前には熱が38.5℃まで上がり「これはインフルエンザをもらったか」とベッドに倒れこみながら子の面倒を見る。子の昼めしをつくる。何食わせたんだかな、忘れた。16時になってようやく解熱剤が効いて37.5℃まで熱が下がったので自分の病院に。

 インフルエンザとコロナの検査結果は陰性。顎から首の腫れはおたふくではなくリンパ節に雑菌が入ったとのことで抗生剤を処方される。せっかく外出したので身体が動けるうちにスーパーで牛乳や食パンやハムなど必要なものだけ買い帰宅。

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