ハンバーグカレー
出かけた。買い物をする。昼飯を食べる。その店で先日知り合ったばかりのひとと、安倍晋三の話になる。最初はお互いに探りながら、そして徐々に熱を帯びて。
国や政治に期待しないでいられる態度を貫けるのは、「裕福」「難病など健康面での公的な援助を必要としない」「責任をもって自ら監督しなくてはならぬ年少者や、責任をもって自ら介護をしなくてはならぬ高齢者がいない」などなど恵まれた立場なのではないか、「地域や社会インフラの支援がないと身動きがとれない」経験がないひとには、個として自在に身動きがとれるそれ自体が恵まれているということがまったくわからないのでは、といった話をした。
国や政治に期待せざるを得ない物事があるのを実感できぬ立場(若いひとに多いのはこれはもう仕方がない、私もかつてはそうだった)の者が、国や政治のだらしなさに恐れ慄いている他人を情弱のヒステリー呼ばわりするのは、アナーキストごっこ、リバタリアンごっこ、ニヒリストごっこではないか。
気候的にまだストーブが必要な地域があるかどうかが気にかかっている。オイルヒーターや安価なエアコンが普及する前。私の子供の頃は、小学生がひとりで留守番していてストーブが原因の火事が多かった。
レトルトカレーは電子レンジや湯煎よりもフライパンで加熱したほうがうまい。ふたつを混ぜるとさらにうまい。近所の肉屋で買ってきたハンバーグをのせる。
白飯、いろんなスパイスや具が混じりあっているカレー、それがひとつの皿に盛られている。子供が大好きなハンバーグがのっかっている。私は混ぜながら食べる。日の丸弁当ならぬ日の丸カレーとでも名付けようか。