引退まで残り僅かとなった500系新幹線で鉄分補給&新幹線ふれあいデー2024@博多総合車両所
10月13日(日)JR西日本博多総合車両所で新幹線ふれあいデーが開催された。博多総合車両所は博多南線・博多南駅の先に位置している。
往路:団体臨時列車500系ハローキティ新幹線で博多総合車両所へ直通
当日は一般参加のほかに日本旅行が主催するr「往路『500系 ハローキティ新幹線』で行く 新幹線ふれあいデー」が旅行商品として発売され、今回はツアー付きで新幹線ふれあいデーに参加した。
2024 年に 50 周年を迎えた、株式会社サンリオのハローキティといっしょに、「新幹線ふれあいデー」へ行こう!をテーマに500系ハローキティ新幹線の一部号車で様々なイベントが行われた。
団体臨時列車は新大阪を始発に博多総合車両所まで直接乗り入れるもので、一般参加者とは動線が大きく異なるのが特徴である。
当日の時刻は以下のとおり。
新幹線ふれあいデー
団体臨時列車に乗車した一行は庫線から新幹線ふれあいデーの会場へ直接出入りする形がとられた。一般参加者は博多南駅から徒歩で会場入りしているのでこの点でもツアー参加が断然お得であった。
復路の出発までおよそ3時間、車両所内を思う存分に堪能させてもらった。
引退が近いドクターイエローに潜入
新幹線ふれあいデーの目玉は、先日引退が発表されたドクターイエローの車内見学である。ツアー参加者はドクターイエローへの優先見学の権利が得られており、指定された時間に車内見学できたが、一般参加者は長蛇の列に並んでようやく見学できる状況であった。
広大な敷地と着発線
今回初参加の新幹線ふれあいデー、時間の都合上、すべてのブースを回ることはできなかったが、新幹線の裏側を知る貴重な機会となった。ドクターイエローの見学を終えて今度は広大な着発線に留置されている新幹線車両の撮影に挑んだ。
新幹線車両のジャッキアップ
復路:500系の底意地
復路も500系新幹線を利用した。このツアーではあまり強調されていないが、普段、こだま号で使用される500系新幹線が博多ー新大阪間をおよそ2時間40分台で運行することは滅多になく、大変貴重な時間を体験させてもらった。
時刻は以下のとおり。
往路と同様に博多総合車両所の庫線から発車した。庫線を出てすぐに洗浄線を通過し車体の洗車が行われた。洗車の実体験もまた貴重である。時刻をご覧いただくとわかる通り、着発線までおよそ10分を要している。車両所内は5km/h~30km/hに制限されているためである。28本の着発線の5番線に停車し出発を待った。両隣にはN700系SとAが停車していた。
車両所を発車するとすぐに九州新幹線からの本線に合流し、博多駅を目指す。この辺りは博多南線と何ら変わらない。博多を出発してからが新幹線の本領発揮である。小倉まで16分、小倉から広島まで49分はほぼのぞみに匹敵する俊足ぶりを発揮した。広島で後続ののぞみ52号に道を譲るため10分停車したほかは、停車駅とともに「のぞみ」ばりの運転であった。1日だけ500系ののぞみが復活した。駅を通過する500系は特別な機会がなければ実現しないし、駅を通過する500系はかつての「のぞみ」を彷彿とさせるものであった。
終点新大阪に到着すると、先頭8号車には500系の姿を収めようと多くの参加者が集まった。500系新幹線はほかの車両とは異彩を放っているだけに新大阪に停車する姿もまた異彩を放っていたに違いない。