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引退まで残り僅かとなった500系新幹線で鉄分補給&新幹線ふれあいデー2024@博多総合車両所

10月13日(日)JR西日本博多総合車両所で新幹線ふれあいデーが開催された。博多総合車両所は博多南線・博多南駅の先に位置している。

往路:団体臨時列車500系ハローキティ新幹線で博多総合車両所へ直通

当日は一般参加のほかに日本旅行が主催するr「往路『500系 ハローキティ新幹線』で行く 新幹線ふれあいデー」が旅行商品として発売され、今回はツアー付きで新幹線ふれあいデーに参加した。

2024 年に 50 周年を迎えた、株式会社サンリオのハローキティといっしょに、「新幹線ふれあいデー」へ行こう!をテーマに500系ハローキティ新幹線の一部号車で様々なイベントが行われた。

新大阪駅20番線
新神戸方から入線した
6号車(元グリーン車)に乗車した。
ハローキティがお出迎え

団体臨時列車は新大阪を始発に博多総合車両所まで直接乗り入れるもので、一般参加者とは動線が大きく異なるのが特徴である。

往路で配布された記念乗車券

当日の時刻は以下のとおり。

列車番号:9597A
    着  発
新大阪    9:11 ⑳
新神戸 9:23 9:24 ①
姫 路    9:40 9:41 ⑫
岡 山  10:01 10:02 ㉒
福 山  10:19 10:22
広 島  10:47 10:49 ⑪
新岩国 レ     11:00
小 倉  11:36 11:37 ⑫
博 多  11:53 12:12 ⑯
博 総  12:20
庫 線 1番

新幹線ふれあいデー

団体臨時列車に乗車した一行は庫線から新幹線ふれあいデーの会場へ直接出入りする形がとられた。一般参加者は博多南駅から徒歩で会場入りしているのでこの点でもツアー参加が断然お得であった。
復路の出発までおよそ3時間、車両所内を思う存分に堪能させてもらった。

新幹線ふれあいデーのイベント内容が書かれた会場案内図。想像以上に構内は広い。
一般参加者は一般道路に面した出入り口から入出場する
博多総合車両所庫線で下車
500系新幹線は老若男女から幅広く人気のある新幹線
旅の前半が終わった。庫線を出るといよいよふれあいデーの会場へ
直ぐ側の高い高架線は九州新幹線。博多総合車両所から一気に高架を駆け上がり、背振山地、筑紫トンネルを越えていく。

引退が近いドクターイエローに潜入

新幹線ふれあいデーの目玉は、先日引退が発表されたドクターイエローの車内見学である。ツアー参加者はドクターイエローへの優先見学の権利が得られており、指定された時間に車内見学できたが、一般参加者は長蛇の列に並んでようやく見学できる状況であった。

初めて間近で見学
さあ、いよいよ車内へ!
先頭部分
見学するのはJR西日本所属のT5編成
1号車から7号車に向かって一方通行で進む
車内での混雑を避けるため、車内の撮影はすべて禁止された。
車内見学会向けに配布されたパンフレット
撮影できない代わりにこちらで説明
現在活躍するドクターイエローはT4、T5編成。JR東海所属のT4編成が来年引退する。
ドクターイエロー車内見学者に配布された記念の硬券
車内見学の出口で撮影
ドクターイエローの正面(一部加工しています)

広大な敷地と着発線

今回初参加の新幹線ふれあいデー、時間の都合上、すべてのブースを回ることはできなかったが、新幹線の裏側を知る貴重な機会となった。ドクターイエローの見学を終えて今度は広大な着発線に留置されている新幹線車両の撮影に挑んだ。

この距離で新幹線が通る
博多南始発の列車が庫線からやって来た!
Rail Starの文字が光る
8両編成でこだま運用となっても色褪せないが、こちらも数年以内に引退することが決まっている。
博多総合車両所全景
より近づいて見る。ドクターイエローが停車しているのは今回のイベントに合わせたもの。
着発線28本を擁する
N700系
N700A、N700Sが留置されている
庫線内部から着発線につながる線路を望む

新幹線車両のジャッキアップ

700系レールスターの連結器
より近づいて見る
先端部分
新幹線ふれあいデー参加者に配布されたサコッシュ
ツアー参加者への記念品:マグネット
ツアー参加者への記念品:シールとポストカード
ツアー参加者への記念品:クリアファイル
ツアー参加者への記念品:500系新幹線のミニクリアファイル(表面)
ツアー参加者への記念品:500系新幹線ミニクリアファイル(裏面)500系の6号車にはこのような車内案内図はなく、仮に存在するとしたら上記のように表現できるとの妄想である。

復路:500系の底意地


庫線1番にはすでに500系が停車していた(画像では微かに赤色灯が確認できる)

復路も500系新幹線を利用した。このツアーではあまり強調されていないが、普段、こだま号で使用される500系新幹線が博多ー新大阪間をおよそ2時間40分台で運行することは滅多になく、大変貴重な時間を体験させてもらった。

復路の記念乗車券

時刻は以下のとおり。

列車番号:9696A 500系V7
    着  発
庫 線    16:03 庫線1番
洗浄線を通過
博 総 16:13 16:38 着発線5番
博 多 16:46 16:51 ⑭
小 倉 17:07 17:08 ⑭
新山口  レ   17:26
徳 山  レ   17:36
広 島 17:57 18:07 ⑬
福 山  レ   18:30
岡 山    18:44 18:45 ㉓
姫 路  レ   19:04
新神戸 19:18 19:19
新大阪 19:33   ㉕

JR500のロゴが色褪せるなく今に生き続けている。

往路と同様に博多総合車両所の庫線から発車した。庫線を出てすぐに洗浄線を通過し車体の洗車が行われた。洗車の実体験もまた貴重である。時刻をご覧いただくとわかる通り、着発線までおよそ10分を要している。車両所内は5km/h~30km/hに制限されているためである。28本の着発線の5番線に停車し出発を待った。両隣にはN700系SとAが停車していた。

車両所を発車するとすぐに九州新幹線からの本線に合流し、博多駅を目指す。この辺りは博多南線と何ら変わらない。博多を出発してからが新幹線の本領発揮である。小倉まで16分、小倉から広島まで49分はほぼのぞみに匹敵する俊足ぶりを発揮した。広島で後続ののぞみ52号に道を譲るため10分停車したほかは、停車駅とともに「のぞみ」ばりの運転であった。1日だけ500系ののぞみが復活した。駅を通過する500系は特別な機会がなければ実現しないし、駅を通過する500系はかつての「のぞみ」を彷彿とさせるものであった。

表示は団体

終点新大阪に到着すると、先頭8号車には500系の姿を収めようと多くの参加者が集まった。500系新幹線はほかの車両とは異彩を放っているだけに新大阪に停車する姿もまた異彩を放っていたに違いない。

新大阪駅に到着。このあと、回送列車として大阪新幹線第一車両所へと向かった。

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