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【旅/悲報】ドローンが海に落ちました!!

どうも、和尚です。
今年のGWに淡路島に赴き、ドローンを飛ばしたことを記事にしました。
猛暑も落ち着き、秋も3連休(11/03~05)に伊勢志摩に赴いてドローンを
飛ばしましたが悲劇が起きたことをご報告いたします。
それはドローン(mini3)が上空で動画撮影中、突然制御不能になり
海に墜落して紛失した事故です。


事故日時及び場所

日時:2024年11月03日(日) 16:02ごろ
場所:御座白浜海岸高度20m上空(三重県志摩町御座)

飛行場所(御座白浜海岸)

事故状況

飛行経路

ドローン(mini3)は海岸から離陸後、海岸に沿ってカメラを下に向けて
動画撮影を行いました。
その後海岸沿いを順調に飛行を続けていたのですが、突如カメラが
別の方向を向き送信機の画面がブラックアウトしました。
事故当時、拙僧は送信機の画面を見ながら操作していたため
ドローン(mini3)の状況を確認することができませんでした。
急遽トラブルが起きた場所に向かい、周りを見渡しましたが
時すでに遅くドローンは海岸近くの海に墜落しました。
機体回収を試みましたが、墜落の手掛かりになる場所を見つけることが
できず紛失しました。
墜落後、拙僧は通常はあり得ない事故が起きたことを受け止めることが
できず放心状態で海を眺めることしかできませんでした。

事故後の対応

事故を受け、早速以下のところに報告しました。

  • 所管の警察署(鳥羽警察署)
    上記海岸にドローンを墜落したことを報告しました。
    警察署の担当者は親切丁寧に対応され、紛失物として対応することに
    なりました。またその際海に落ちた機体回収について質問があり、
    手がかりがなくて見つけられなかったことを回答すると
    「今後未闇に海に入って探さないように」という旨を忠告されました。

  • 国土交通省(DIPS)
    この事故は突如制御を失い海に墜落しましたが、
    「無人航空機の制御が不能となった事態」の重大インシデントとして
    DIPSに報告しました。その後航空局の担当者から事故の詳細状況
    及び海に墜落したことの確認を求められたので、フライトログを
    提示して回答しました。11月11日現在、事故処理のステータスは
    「事実確認中」のままですので今後何らかの連絡があると思われます。

  • DJIカスタマーサポート
    幸いに墜落したドローン(mini3)はDJI Care Refresh (2年版)の
    期間内だったため機体紛失届を申請し併せてフライトログを
    提出しました。

  • Flyers
    今回の飛行はFlyersから飛行許可を申請し承認されたものになります。
    事故報告の義務はないのですが、今後何らかの対応が必要になった時に
    対応できるよう報告しています。

その後の対応等

DJIカスタマーサポートから連絡があり、墜落は予期せぬ事態と判断し
無償で代替機およびバッテリーが送付されました。
しかも機体紛失届を申請してから代替機到着まで2日と高速で
対応していただいたことに感謝しております。

代替機およびバッテリー

その後シリアル番号を確認したところ、旧機と異なっていたため
DIPSに機体登録及び旧機の機体登録抹消を行いました。
さらに旧機に保険をかけており運用期間中だったため
現在シリアル番号変更について問い合わせています。

また事故当時のフライトログを解析したところ、事故原因が明らかに
なりました。

フライトログ

確認したところ、離陸から4分間まで順調に飛行していましたがその後
機体の横から2回強い衝撃を検知しています。その後GNSSセンサーと
プロペラモーターに障害が発生し送信機から操作ができなくなり
垂直に近い状態で海に墜落しました。
このフライトログから、海岸上空で通常ではあり得ない2回の衝撃が
加わったこと、送信機からの画面でカメラが急にあり得ない方向に
向いてブラックアウトしたこと、機体の機器に障害が起きて
そのまま墜落したことを考慮すると、おそらくトビなどの猛禽類から
攻撃を受け、機体を足で捕まえたのちに握りつぶしたものと思われます。
事故当時の離陸前、上空にはドローンの高度(20m)より非常に高いところで
トビなどの猛禽類が上空を徘徊しているのを確認したのですが
なぜトビなどの猛禽類がドローンを襲ったのかはわかりません。

まとめ

この事故で学んだこと、体感したことをまとめます。

  • 事故が起きたらすぐに関係先に連絡し報告する。
    特に最優先で所管の警察署と国土交通省(DIPS)に連絡し指示を
    仰いでください。

  • フライトログは必ず残し、必要に応じて提出する。
    事故状況の詳細を把握するため、関係先からフライトログの提出を
    求められます。送信機にフライトログがありますのでPCとUSB接続し
    指定のファイルやフォルダ等を提出してください。
    フライトログの取得方法はこちらのサイトに記載しています。
    さらにフライトログをAirdata等のフライトログ管理サイトに
    Uploadしておけば、サイト内の情報を共有することができます。

  • 保険やサポートは必ず入ること。
    保険やサポートは必ず入るべきです。安全に飛行すれば事故を
    起こすことはありませんが、猛禽類の襲撃等予期せぬことが
    起こりますので保険やサポートで対応できるようにしてください。

  • 飛行前の上空は必ず確認すること。
    ドローンのパイロットは必ず飛行前の確認は行なっていると思いますが
    離陸前の上空、特に風の状況や上空の飛来物には注視してください。
    また補助者と協力して離陸前及び飛行中にドローン周辺の風や
    飛来物を確認し危ないと感じたらすぐにリターンツーホーム等で
    帰還するようにしてください。もし猛禽類などの鳥が近づいたら
    すぐに急上昇すれば回避できます。

最後に…

以上、ドローンの事故に関するご報告でした。
拙僧はこれまで、飛行前の上空を注視して危ないと感じたら
飛行を控える等対応してきました。今回も飛行開始時に
5m/s以上の強風が吹き、風が収まるのを待ったのち上空の
鳥の状況を確認して注意しながら飛行したつもりです。
それでも猛禽類等の鳥の襲来はあることを身をもって体感しました。
また事故後の状況が把握できずにいた状態で関係先に連絡して
対応したことは良かったかと思っています。
おそらく来年の海開き前に海岸の清掃が行われると思いますが
その時にドローンが見つかれば機体の状況がわかると思います。
進展があればご報告できればと思っています。
ドローンは安全に飛ばしましょう。合掌。🙏

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