他者を理解しようとすればするほど、自分のことがわかってくる。
「あなた他人に興味がないでしょ?」
ここ数年で、何度言われただろうか。(手相を見てもらうと必ず言われるので、B型の人には共通する線があるんじゃないかとすら感じます)
そんな僕の意識も、昨年の春頃から劇的に変わってきて、『他者を理解しようとする』、その意識をはっきり自覚しながら生活するようになってきました。
正しく文脈を伝えることは難しいけれど、ずっと距離を置いていたカメラに手を出したのも同じ文脈の線の上にあるんだと思います。
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情報の激流に溺れてしまいそうな現代において、流れの強弱など関係なく「確固たる自分」だけを追い求めていたところから、適度に足を止め、周りを見渡し、“早く”ではなく“遠く”に行こうとし始めているのかもしれません。
25名の写真展『代表展』を観に行ってきた
小さなハプニングが重なり鳥取滞在が少し長くなったので、今日から鳥取県立博物館で開催されている『代表展』という写真展に足を伸ばしてきました。
総勢25名の写真家・フォトグラファーの作品が一同に集まっている展示会です。
昨年3月まで経営していたカフェで出会った人をはじめ、知っている方がたくさん展示をしており、印象深い作品が多かったです。(閉館間際に行ったことを少し後悔しています…)
撮った写真、現像された写真を眺めながら、「この人はなぜこの瞬間でシャッターを押したんだろう」「数ある写真の中からこの写真を展示に選んだ心境はどんなだろう」と、瞬間を通してその人を覗き見るような、そんな気分でした。
SNSで表面上だけでも知っている人の作品だからこそ、今回は特にそんなことを感じたんじゃないかなと思います。
会場で久しぶりに出会った方に、「りょうかんさんって美術展とか展示会に足を運ぶイメージなかったけど、こういう場所にも来るんですね」と声をかけられました。
この話をされたとき、「こういう場所に自然と足を伸ばすようになったのは『他者を理解しようとする』と決めてからだな〜」と気づいたんです。
振り返ってみると、(カフェを開業する前を含めて)アートが身近にあった時期もあったんですが、これまでは意識的に遠ざけていたような気もします。たぶん、(手相のとおり)他人に興味がなかったんでしょう。
でも、他者を理解しようとする楽しさを感じ始めてから…、いや、逆か。写真をはじめとしたアート(と呼ばれるもの)に触れるようになって、他者を理解しようとする楽しさを知ったのかもしれません。
他者のフィルターを通して自分を知る
もし、この記事を読んでいる人の中に「私も他人に興味がない」と感じている人がいれば、試してほしいことがあります。
それが、「自分を知るために他者に興味を持とうとする」ということ。
僕もそうだった(いや、今もそうだな)んですが、他人に興味がないタイプの人間は、往往にして思考回路の矢印がすべて自分に向いている傾向があるんです。
だから、他人がどうだとか、そういうところに興味がわかない。
でも、その発想をちょっと拡張させて、自分を知るためのツールに他者を使ってみる。表現は悪いけど、他者との比較で見やすくなる自分は、自分だけを見ててもわかり得ないから、わかってくるととても楽しいものです。
他者のフィルターを通して自分を知っていく。それが出来るようになると、きっと自分の見える世界も変わってくるはず。
なんだろう、とても不思議なまとめになってしまいましたね。心に響くなにかがある、そんな展示会の感想の記事でした。
鳥取市近隣にお住いの方は、ぜひ『代表展』に足を運んでみてください。今週の日曜までの開催です。
【 代表展 vol.3 】
2019年1月16日 - 20日
開場時間 9:00 - 17:00
鳥取県立博物館 第三展示室
高校生以上 200円
P.S. この記事を書きながら、漫画「バガボンド」を読み直したい欲が芽生えてきました。今のこの心境で読むと、また違った感覚を抱けるんだろうなと。
自分の解像度をあげて人生の色合いを深めていきましょう。
では、またあした〜!
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