誰にでも通用する「何屋さん」は要らない新時代
言海祥太です。
1つの肩書だけではなく、仕事の柱もパラレル化したワークスタイルの人がすごく増えてます。
そういうレイヤーの方にありがちな話で
『自分の肩書をどう言語化していくか?』
ここに悩まれる方も少なくないから、この件について言葉にしてみたいと思う。
4年前の拙著でも言及した「スラッシャー」、「パラレルキャリア」、「パラレルワーカー」等の言葉で自分を定義付け、その言葉でブランディングさせて自分を「納得」させてましたが、
よくよく考えると「納得をさせる」ということは、「納得いかないから言い聞かせている」ことでもあると思ったのですよね。
理屈抜きで自分の中にあるいくつかの要素を統合させていく。それがここ数カ月のテーマであり、自分の中にある心のモヤモヤでした。
しかし、ようやく、その課題を完結させる時がきているようです。
業界を問わず「越境」していける「ポータブルスキル」
元々は出版社を創業し出版・販促プロデューサーとして起業しました。
「出版プロデュース」という言葉を【大分類】として抽象度を最上位にする。
その「出版」のキーワードを【中分類・小分類】に細分化していく
「出版」の中にはたくさんのスキルがあって、例えば、「言語化」「編集力」「コンテンツメイキング」「マーケティング」「アイデア発想」「傾聴力」「要約力」・・・etc
それらのスキルを総合的にしたものが「出版プロデュース」だったりします。
で、わかりやすくい言うと僕は、その中の「言葉」+「アイデア」+「要約力」をメインに、掛け算して自分の領域(USP)を創っていったことによって、
つまり『コピーライター』としての側面を見出したわけですね。
なので、僕の肩書には「コピーライター」という文字があります。
↑これがポータブルスキルです。
コピーは、いわずもがな出版業界のみならず、あらゆる業界で必要とされるスキルです。
これを色んな業界・業種を越境していける持ち運び可能の「ポータブルスキル」だと思ってます。
なので、
自分の肩書や仕事のスキルをもっと抽象度を下げて細分化させていくことであり、そのスキルを他の業界・業種で転用できないか?という視点で世の中を洞察する必要があります。
そうやって少しずつ、自分が今までいた業界で培ってきた経験を他の仕事で転用していく中で、自分の今までいた居場所では見れなかった景色を見ることができますし、出会いがあります。
いろいろな業界を知ることで世の中を洞察することができます。
異業種・他の業界の抱えている現状やニーズを知ることもあるでしょう。
そうすることで更に自分のスキルの使いところが見えてきます。
こうして自然と肩書・役割って増えていくのかなと感じている。
だから最近は、一言で「何屋さん?」と言い難い人が増えているのかもしれません。
誰にでも通用する「何屋さん」はこれからは要らない時代
例えば僕の場合、仕事で農家のおじいさんに逢う際に『どんな仕事しているの?』と聞かれて、「出版プロデューサー」といってもなかなか理解されないわけで。
理解しやすい言葉で相手に伝えることが親切心だし、コミュニケーションだと思うので
そういう場合は、「広告屋ですよ」とか、「コピーライターとして宣伝の言葉を書いてます」などと相手の既知レベルに合わせてお話をするようにしていています。
誰に伝えても、全員が同じ認識をもってもらう仕事ばかりじゃ今はないから。
相手(ターゲット)に合わせたレイヤーの言葉である必要があるので、誰にでも通用する「何屋さん」はこれからは要らない時代です。
つまり前述したようにスキルを細分化しておいて(或いは統合化もあるんだけどね)、肩書はいくつあってもいいけど、
それを使う「相手」と「タイミング」をしっかり自分で把握しておいて、心の引き出しの中にしまっておくことが大切。
なのである意味、それは肩書を超えていくことでもあると思うのです。
じゃあ肩書が不要か?というと
どんな相手、どんな企業、どんな業界にも対応できる自分になるために
たくさんの側面を持っていたら持っているだけ、重なり合う面が増えるので「強い」かなと思うのです。
レコード盤のA面、B面という具合にね。
その方が、コラボしたりコミュニケーション取れる人は増えるから、結局、ポータブルスキルになりうる自分の棚卸をして肩書を増やすことは無駄じゃないかなと思うのです。(あくまでもそういうワークスタイルをしていきたい人向けの話だけど)
つまり『誰にでも通用して認識してもらえる肩書』にこだわることはない!ということ。
SNSの媒体によって肩書やプロフを変えるのと一緒で、出会う人にどの部分の自分を紹介していくか?自分を何度でも着替えていいんじゃないかなと。
プロフィール文章の作成やキャッチコピーや肩書・ネーミングの依頼を良く頂きますが、出版プロデュースの中ですべてそれらもコンサルしていくことになります。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
言海祥太