Re:al me vol.1 〜仕事について考える〜

※センシティブな内容も含まれているので、苦手な方はスルーして下さい。

今回はある1つの動画を紹介します。
バスケ関連の動画をよく観るのでYou Tubeには凄くお世話になっているのですが、たまたま表示されていたのが↓です。

京都アニメーションの事件の時に被告の火傷の治療をした、近畿大上田先生(当時)が精神科医YouTuberの益田先生のチャンネルで対談したものです。

この動画の中で印象的だったのが、治療の過程で葛藤がなかったのか?と言う質問に対して「なかった」と答えていた事。(考える余裕がなかったと言った方が正しいと。)
当時先生は元同僚の先生のつてで被害者が分散搬送されている事を聞き、うちでも引き受けられればと話していたそうですが、結局翌日になって被告の受け入れ要請があったようです。

勿論世間や他の医療従事者からの誹謗中傷はあったのだろうけれど、それ以前に救急医として目の前の患者に一生懸命になったのだと感じ取れた。
スタッフも固定して6〜7名で治療して、4ヶ月間誰一人離脱する人はいなかったそう。

普通だったら引き受けたくないし、途中でメンタルやられると思う。
(裁判が行われて少しでも語られる事は置いといて・・・。)

医師とは比べ物にならないが、専門職として働く身としては普段接している高齢者に対して何ができるのか?何ができたか?と考える。
私のいる施設では看取り対応もやっているので、その方が亡くなると必ずカンファをするが、食事面ではやれる限界は限られていて好きだったものの提供位しかできていない。
”生活の場”だから病院程厳しい管理はしていなし、どれが正解って言うのもない。

今回動画を観て、職業人としてできる事と一方では自分も一人の人間であって自分自身を守らなければならない。
その両方があるからこそ仕事として成り立っているのかなと考えた。
やった先が必ずしも良い結果になるとは限らないけれど、後悔だけは残さないようにしていきたい。