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入浴支援いろいろ

高齢者デイサービスでアルバイトをしている次女(高2)のスマホに明日の業務内容が送られて来ました。次女はそれを見るなりうなっていました。「まじー、明日、お風呂、6人じゃん」
6人の入浴介助はハードです。

我が家の長女(大学2年生)と次女(高校2年生)は、家の近所にある高齢者デイサービスでアルバイトをしています。そのデイサービスでは、勤務日の前日に翌日の業務内容がLINEで送られてきます。業務内容は、フロアで利用者全般の支援、レクレーション担当、食事作り、入浴介助等があります。それらが割りふられて通知されます。今日、次女のLINEには6人の入浴と書かれていました。

えっ、午前中だけで6人の入浴

我が家は、福祉一家です。私と妻は障害福祉分野で働いています。私も妻もグループホームで入浴支援をしていたことがあります。しかし、一日に6人の入浴支援の経験はありません。また、夏の入浴支援はハードです。暑さとの戦いです。利用者の体を考えると、脱衣場をクーラーでガンガンに冷やすことができません。支援者が体を冷やす場所がありません。

高齢福祉サービスの入浴は、だいたいどこの事業所も同じよう流れだと思います。入浴担当者がフロアに利用者を迎えに行き、入浴後にフロアに送り届けます。一人出たらすぐに次の利用者の準備を始めます。もちろんお湯は一人ひとり取り替えます。娘のバイト先はそこまでを一人で行います。時間との戦いです。また、利用者によっては、入浴を拒否される方がいるので、そこに「説得」という対応も加わります。

明日は、利用者の数が多く、午前中だけで6人の入浴をしなければいけないとのことです。

私は、専門学生のころに特別養護老人ホームでボランティアをさせてもらってい、入浴支援を経験しました。そのときは「機械浴」といい、寝たままでお風呂に入る人の支援でした。一人の利用者を数人の支援者で対応をしていました。あのころは、利用者主体というより支援者主体の入浴でした。流れ作業で入浴の支援が行われていました。今は、一人ひとりその人のペースで入浴を支援します。

入浴支援で困ったこと、学ぶこと

私が、特別養護老人ホームで入浴支援をしているときの思い出です。あるご老人の体を洗うとき、自分の手が震えました。そのご老人の体には、全身に龍の彫り物がありました。それは、高倉健さんの映画で観るのと同じようなものでした。そこに手を触れるときは手が震えました。30年前の特別養護老人ホームには、そういうご老人がたくさんいました。

また、困ったことは同性介護ではないということです。私が働く障害福祉サービスは原則、同姓介護です。しかし、高齢福祉サービスは違います。私も初めて女性のご老人をお風呂に入れるときは戸惑いました。きっと娘たちもいろいろなことを感じながらこの仕事をしているのだと思います。

アルバイトでは、辛いこと、迷うことも学びます。その中で将来の福祉サービスに必要な知識や意識を身につけていくのだと思います。

連続投稿1000日まで、あと61日

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