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仕事のこと

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2021年4月の記事一覧

客人をもてなす/GWのグループホームにて

客人をもてなす/GWのグループホームにて

ゴールデンウイークの始まりました。私が経営する社会福祉法人にはグループホームがあります。そこでは、主に知的な障がいのある人が支援者と一緒に共同生活をしています。生活をしている人の中にはゴールデンウイークに実家に帰れる人もいれば、もう帰れなくなってしまった人もいます。今日のnoteはグループホームのゴールデンウイークの話です。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の事業

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ベテランの危険性と可能性

ベテランの危険性と可能性

ベテランには、その都度の適切な対応が求められます。働いている人たちを見ると、上手にテキパキと対処しているベテランがいます。しかし、その対処が自分の経験で培ったものだけになると危険が生じることがあります。それが、対人援助職の特徴の一つかもしれません。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。先日、高齢福祉サービスを提供している社会福祉法人が、障害福祉サービス事業を始めるというこ

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注意しないためのコツ

注意しないためのコツ

新卒の利用者が利用を始めて1ヶ月が経ちました。毎日、楽しく利用してくださっているようです。しかし、利用者の中には、長年続いた学校生活の流れから切り替えができず苦労したり、不安定になる人がいます。今日のnoteは、特別支援学校や養護学校を卒業して福祉事業所を利用し始めた人の話と注意しないためのコツ、そんな内容です。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。その法人には、日中活動

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とりちがえ事件②/事件が起きたら目的論で考える

とりちがえ事件②/事件が起きたら目的論で考える

昨日は、利用者同士の靴のとりちがえ事件について書きました。今日のとりちがえ事件は洋服です。旅行で温泉から出たら洋服が一式なくなっていました。これはレアケースです。また、このころの私は目的論を知らなかったためにまちがえた本人を責めていました。

法人の成り立ちと課題私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。私の法人の成り立ちは少し変わっていて、まったく別々の小さな無認可事業所が集ま

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とりちがえ事件①

とりちがえ事件①

とりちがえ事件がありました。私の仕事ならではの事件です。

私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。その事業所の一つで、利用者の靴のとりちがえがありました。また、調べていくと今回は、何重にもとりちがえられていることがわかってきました。奥が深い事件です。

靴のとりちがえ今回の靴のとりちがえは、利用者の家族からの連絡により発覚をしました。また、靴を間違えたということは、本来の持ち主がいる

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手紙

手紙

利用者から手紙を頂戴することがあります。そのほとんどは文字や言葉に頼らない手紙です。その人なりの方法で思いが記されています。私は、その人その人に応じた方法でお返しをします。今日は、手紙にまつわるエピソードです。

文字や言葉に頼らない手紙 その1私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。小さな事業所が幾つかあるため、その事業所を定期的に巡回します。その中に日中活動サービスを提供している

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笑顔のスライドショーで会議を飾る

笑顔のスライドショーで会議を飾る

仕事中、気分転換に昔の活動写真の整理をしています。20年ぐらい前、デジカメが普及し始めたころの写真です。あのころは、デジカメがうれしくて写真を撮りまくっていました。行事の写真、日常の活動を写した写真、ただなんとなく写した写真、とにかくいっぱいあります。また、どの写真もみんないい顔をしています。最近、この写真をケース会議で活用することを始めました。重たい会議を利用者の笑顔でスタートさせます。

私は

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#社員紹介/スーパー家事能力列伝

#社員紹介/スーパー家事能力列伝

noteのお題に、一緒に働いている人を紹介してください、という企画があります。私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。これから紹介する人は、手続き上は利用者です。しかし、毎日一緒に働いていることにちがいはありません。そんな人たちを紹介します。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。今日紹介をする人は、知的な障がいがあり就労には課題がある男性です。しかし、彼は家事全般

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長い付き合いがプラスになることマイナスになること

長い付き合いがプラスになることマイナスになること

障がいのある人を支援する事業所の経営をしています。今は、理事長業務がほとんどです。しかし、理事長になる前は長いこと支援者をしていました。そのため利用者の中には10年、20年、30年と長い間お付き合いをさせていただいている人がいます。ありがたいことです。

相談支援の実情近年、福祉の制度がかわり「相談支援事業」というのが始まりました。障害福祉サービスを使うためには、利用者一人一人に相談支援専門員がつ

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わがままな私とがんばっている利用者(給食編)

わがままな私とがんばっている利用者(給食編)

私は、食べ物の好き嫌いがたくさんあります。今は、調理員さんのおかげで毎日、おいしく食べることができています。今日は、わがままな私と、好き嫌いを克服しようとがんばっている女性のことを書きます。

私は、食べ物の好き嫌いがたくさんあります。どうしても食べたくない物は2品です。それ以外にできれば食べたくない物が数多く存在します。食べ物の好き嫌いは、福祉職にとって大きな大きな痛手です。

私の仕事は、福祉

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ていねいなしぐさで暮らす②/手渡しをするとき

ていねいなしぐさで暮らす②/手渡しをするとき

私は、学生のころにファミリーレストランで接客のアルバイトをしていました。そこで教わったことが今の仕事に活かされています。今の仕事は、障がいのある人の支援です。人とかかわることの基本をバイト先で学びました。今日は、そこで学んだことのひとつ、手渡しについて書きます。

私がアルバイトをしていたのは、中華料理のファミリーレストランです。アルバイトなのに、店長代行をさせてもらっていました。また、社員と一緒

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スーツ姿/一年遅れの入学式と辞令授与式での私の反省

スーツ姿/一年遅れの入学式と辞令授与式での私の反省

一年遅れで娘の大学の入学式がありました。初めて見る娘のスーツ姿がうれしかったです。
私は、職場で辞令授与式がありました。一年ぶりにスーツを着ようと思ったら…今日は、入学式と辞令授与式とスーツの話です。

長女の大学の入学式2021年04月17日、一年遅れで大学2年生の娘の入学式が開催されました。内容は、超短縮バージョンで、学校長と学部長の話ぐらいだったとのことです。また開催時間も必修科目の合間で、

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使う人の目線でわかりやすくしよう

使う人の目線でわかりやすくしよう

福祉サービスは、誰もが利用できるものでなければいけません。しかし、実際に使おうと思うと、説明が難しく、敷居が高いサービスです。サービス提供をしている私が、もっとやさしくてわかりやすいサービスにして欲しい、とおぼやいています。

春は異動の季節です。新年度になって3週間が過ぎました。今年の春に異動してきた人たちが落ち着き、外部機関との引継ぎが始まりました。私は、サービス提供事業所の代表として引継ぎの

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ていねいなしぐさで暮らす

ていねいなしぐさで暮らす

なんとなく落ち着かない日があります。今日は、そんな一日でした。まず、朝、道が混んでいて出勤がギリギリになりました。そのため準備が不十分なまま打ち合わせが始まりました。その後、約束していた来客が10分早く来ました。今は、コロナ禍ですべての部屋を使っているので、待っていただく場所がありません。

自分ではコントロールできない領域で予定が狂ったとき、そのあとのリズムがつかめないまま時間がすぎていきます。

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