2019年9月の記事一覧
日常生活にある「情報の非対称性」
支援においては、情報の非対称性を意識する必要があります。情報の非対称性とは、サービスを提供する側とサービスを受ける側では知識や情報に差がある状態を指します。障害者差別解消法が施行されたり、情報アクセシビリティが重要視される今、正しい情報をわかりやすく伝えるということは大切な支援の一つです。
福祉サービスにおいて情報の非対称性が問題視されるようになったのは、福祉サービスが措置から契約に変わった頃か
面接に必要なスキル/相手の関心に関心を持つ
利用者との面接は大きく分けて2つのタイプがあります。一つは利用者から申し出があった場合です。もう一つは支援者が必要な情報を得るために設定する面接です。このふたつを混同すると複雑なことになります。
私は、自分の研究をの一環として、利用者にインタビュをしました。そのとき、このふたつを区別しなかったために失敗をしてしまいました。1時間半、話をしたのに、聞きたいことをほとんど聞けませんでした。私は利用者
Adler Festo 準備中/結果ではなく過程に注目
今週末、09月21日(土)に第5回アドラーフェストが開催されます。それに向けてポスター発表の準備をしています。口頭発表より、聞いてくださる人たちとの距離が近いので、より具体的な事例を使って発表をする予定です。
今日は、発表に使う事例を整理していました。グループホーム入居者と良好な関係を作ることについての事例です。
利用者の一人に体重が100kgを超える人がいます。相談支援の担当者が健康管理をす
就職面接のドタキャンはやめよう
09月12日、13日の2日間、戸塚駅前、区役所のあるビルの3階で、第11回福祉のしごとフェアが開催されています。主催は戸塚区社会福祉協議会(社協)です。私も私の法人も社協には大変お世話になっています。また、地域福祉の発展を願う気持ちは一緒です。そこで毎回、お手伝いをさせていただいています。
福祉業界は慢性的に人材不足です。それは障害分野だけでなく、保育、高齢どこも同じです。高齢者施設においては、
誰の支援を受けたいか、誰の支援は受けたくないか
事業所の活動で利用者と一緒に外出をするときは、支援者と利用者でペアを組みます。事業所によっては「担当」という言い方をします。ペアを組む目的は、外出先で利用者が安全に過ごせるように配慮することです。特に電車に乗るときは、確実に電車に乗った、電車から降りたという確認が必要になります。しかし、このペアの目的を理解できていない支援者は利用者の自由を奪ってしまいます。
利用者は、決められたペアとは関係なく
相手を思ったっふりだけの言葉に注意(自然災害の対応から)
私たちの言葉は、相手のことを思って使っているつもりが、実は、相手のことを思ったふりだけという場合があります。
大きな台風などで翌日の天候が心配されると、利用者本人から「明日どうしたら良い?」という問い合わせがあります。事業所には行きたいけれど天気が心配だとか、乗り物が動かなかったらどうしよう、危なくないかなぁ、など不安がいっぱいで、自分で決めることが苦手な人たちからの問い合わせです。
以前は、
旅行は社会性を身につける大事な機会
日中活動の事業所では、旅行に向けての話し合いが始まりました。10人ぐらいのグループで旅行を企画します。私が現場にいた頃は、伊勢志摩や大阪USJに行ったこともあります。旅行は楽しいことがいっぱいあります。またさらに、利用者との旅行は、支援者にとって社会性を学ぶ絶好の機会にもなります。
駅の改札で集合するときにどこに集まったら良いか、周囲をよく見て、さらに利用者の状態に合わせて集合しなければいけませ