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2019年6月の記事一覧

地域に知ってもらうために(地区社協分科会)

地域に知ってもらうために(地区社協分科会)

06月25日、地元の社会福祉協議会主催の地区社協分科会に参加し、障がいのある方たちの生活についてお話をしてきました。会には各地区の代表の方々、総勢50名弱が集まってくれました。

地区社協とは地域住民の代表、社会福祉施設、民生委員・児童委員、保健活動推進員、当事者組織などが主体となり組織された任意の団体です。一般住民の方々と連携するうえで窓口でもあります。

またこの会の目的は、地区社協の皆さんと

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不安に寄り添う言葉が見つからないとき

不安に寄り添う言葉が見つからないとき

利用者の中には地震に対して過剰に反応してしまう人がいます。東日本大震災の恐怖がいまだに消えません。

昨日は横浜でも体に感じる地震が2回ありました。1回目は朝の9時10分ころにありました。利用者は、ちょうど日中活動に向かう途中のことでした。2回目は19時半ころでした。私は評議員会の真っ最中で、利用者は家でテレビを見ているときでした。地震の後、不安で私に電話をしたりメールをしたりしました。でも私は会

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人生のあらゆる悩みは対人関係にある(福祉事業所と地域の関係)

人生のあらゆる悩みは対人関係にある(福祉事業所と地域の関係)

来週、地域で福祉活動を展開している区民の皆さんと「障がい」というものについて考える勉強会をおこないます。今回の話のポイントは、「人生のあらゆる悩みは対人関係にある」というアドラーの言葉からヒントをいただき、福祉事業所が地域の方々とより良い関係を築く必要性についてです。

障がいのある方で、日中活動への通勤途中に大きな声を出したり、飛び跳ねてしまう方がいます。支援者は、一人で通勤(通所)するには問題

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同じ話を何度も聞くわけ

同じ話を何度も聞くわけ

一日、事業所にいると、利用者から同じことを何度もたずねられます。また、そういう利用者が複数います。

ある利用者は、今日の昼食のメニューを繰り返し聞いてきます。ある利用者は、今度、実家に帰る日を確認してきます。ある利用者は今日のグループホームの泊り職員を聞いてきます。多い日は一日に10回以上同じことを聞かれます。

でも、誰にでも聞くわけではありません。自分の期待する答えをきちんと返してくれる人に

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薬の副作用について

薬の副作用について

あらためて薬の効果とその副作用を実感しています。

半年ほど前から腰痛が悪化しました。一昨日、重い腰を上げ、大きな病院で検査を受け、薬を処方していただきました。おかげで痛みが半減しました。しかし、その副作用で倦怠感が強く、体だるいです。強い薬で神経をマヒさせて痛みを和らげている、そのかわり他のところにしわ寄せがきているということです。

障がいのある方の支援において、医療との連携は欠かせません。私

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判定を受ける目的

判定を受ける目的

障がいのある方の支援をしています。もう30年以上も経ってしまいました。何年続けていても、ついおろそかになってしまうことがあります。大事なことを忘れないためにここに書き留めます。

利用者の記録を定期的に確認します。ある利用者の記録を見るとこんなことが書いてありました。

隣の席のAさんが席を離れたすきにAさんのお茶を飲む。
人の物は飲まないように伝えた。

これを読んで悲しくなってきました。

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不安や恐怖に寄り添う

不安や恐怖に寄り添う

東日本大震災以降、地震に敏感に反応してしまう利用者がいます。小さなゆれやテレビで地震のテロップが流れると恐怖や不安から、すぐに連絡をしてきます。

「髙橋さん 地震3」
「地震 来る」
「地震 大丈夫」
そんなメールが続きます。

恐怖や不安に寄り添うことは難しいです。

以前のやりとりです。関東でも横浜から離れた場所で震度3の地震がありました。その直後に電話があり、利用者は「地震来るかなぁ」と繰

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心配しているだけでは意味がない(電車事故の対応から)

心配しているだけでは意味がない(電車事故の対応から)

私たちは、もしもに備えていろいろな心配をします。それについて会議もします。でも心配だけがふくらんで放置されてしまっていることがあります。

今朝、横浜市営地下鉄が事故が全線不通(数時間後に一部開通)となりました。私の経営するグループホームは最寄り駅がすべて市営地下鉄です。私は、寝起きと共にちょっとしたパニック状態でした。

グループホームを利用されている人の中には、地下鉄を使って日中活動に行く人が

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福祉経営の課題は分業化

福祉経営の課題は分業化

障がい福祉にかぎらず、福祉は慢性的な人手不足に悩んでいます。どこの事業所も求人広告に多額の資金を投入しています。また、自主努力として、事業所同士が協力して福祉のしごとフェア等を開催しています。昨日は今年度の福祉のしごとフェアの開催について意見交換をしてきました。

フェアを企画していくうえで課題となるのは次の2点だと私は考えます。
 1.集客数をあげること
 2.雇用側が求める人財への意識を変える

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