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1 need the cue.
地方都市の電車が好きだ。
短い編成、少ない運行本数、冬になれば雪とも闘うのだろう。
列車の本数なんてものは需要と比例する、
ただ、お客さんの立場からすれば地方都市は列車の選択肢が少ない、
1列車あたりの重要度・役割が大きいところが地方都市の列車の偉大なところかもしれない。
私は東京の通勤電車が嫌いなわけではない。
新潟地区にE129系という通勤電車がある。
2両編成と4両編成のユニットがあり、
長岡や新潟などの街をコアに信越線・上越線・越後線などで走行し、
南は群馬県の水上、西は直江津、北は村上(?)まで活躍している。
地方都市の列車として真っ先に思い浮かぶのはE129系。
そんなE129系に乗って、新潟を旅したい。
でもただ乗りに行くには理由が足りなかった。
Twitterやinstagramでは、#〇〇系の日 という
ハッシュタグが無秩序に生まれる。
たとえば10月3日であれば、#103系の日というように。
勘のいい人はこの辺で気づいただろう、
1月29日にE129系に乗る旅をしようと思い立ったのは、
2022年の9月ごろだった。
#E129系の日は一年で2度来る。1月29日と12月9日だ。
E129系の日に乗りたいと思ったのは
2022年の12月9日よりも前だったが、12月9日は平日だった。
私は、1月28日・29日が土日と重なる、2023年に照準を合わせた。
1月27日、週末パスを新宿駅のみどりの窓口で買う。
翌日の上越線は始発の次の電車からは動きそうだった。
1月28日 水上へ向かう
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早朝、大宮駅で上越新幹線を待っていた。
先の長くないE2系新幹線をなるべく記録に残す。
水上までの最短距離として、高崎までは新幹線で行くことにした。
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たにがわ号の自由席は空いていた。
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今記憶に残したいのは「平成アーリー」と呼んでいる平成初期に登場した車両。
キハ110とか、東武のスペーシアとか、古すぎない、新しいようでちょっと古い。そんな車両が好きだ。
E2系、上越新幹線のジングル「TR12」が心地よい。
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新幹線を高崎で降りる。E129系に乗るため上越線で水上へ向かう。
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水上行きは211系の矢絣柄の車両であった。
車窓は北上するにつれ雪景色となる。
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国境の長いトンネルの手前から雪国であった
上越線といえば川端康成の「雪国」を思い浮かべる。
私はこの小説を読んだことはないのだけれど、
フレーズが一人歩きしていて、そのフレーズ
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
このフレーズの追体験をしたいが、なかなかできないものである。
これを機に読んでみようかな。
今回は水上駅から既に雪国である。
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乗車する長岡ゆきの前に貨物列車が通過した。
EH200が雪を掻き分けたのだろう。
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雪との戦いは、新潟に生きる人と鉄道の宿命だ。
長岡ゆきに乗り込む。
快適な暖かい車内と外の寒い景色のギャップがたまらない。
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上越線は水上〜土樽の間の清水トンネルに二つのモグラ駅がある。
湯檜曽と土合だ。
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国境のトンネルを通る鉄道旅はかれこれ4、5回しているが、
この清水トンネルではいつも車掌が不正乗車がないか目を光らせる。
(ように思える)
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清水トンネルを抜けて土樽駅を過ぎた頃、車窓には雪景色が広がる。
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国境越えを満喫し一息ついたところで朝ごはんだ。
高崎駅で買ったチキン弁当を食べる。だるま弁当はよくわからないおかずが多いので敬遠している。
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そうこう(走行)しているうちに越後湯沢駅に着く、
新幹線からスキー場へ向かう乗り換え客が多数乗り込む。
15分ほどの停車時間があり、反対ホームに向かい着雪の観察をする。
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浦佐駅に着く、私はここで途中下車をする。新幹線の写真を撮るために。
スプリンクラーの止まない駅、浦佐
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2022年の年明け、スプリンクラーを浴びて駅に入線する新幹線の写真を撮ろうと長岡駅で構えていると、入線前後はスプリンクラーが止まってしまった。
Twitterに上げられる写真で、浦佐駅で撮られる写真はスプリンクラーが作動していることが多く、浦佐駅にて写真を撮ろうと思っていた。
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E7系を撮って、再び上越線で長岡に向かおうとしたところ、
乗る予定の上越線が遅れている。
さらに長岡から特急しらゆきに乗る予定だったので、
リスク回避の目的もあり、浦佐〜長岡間も上越新幹線に乗ることにした。
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E2系が入線する。
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偶然にも、大宮〜高崎間で乗車したJ61編成だった。
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長岡駅に着く、
曇りがちな日本海側の寂れた車窓を眺める時間はあっという間だった。
長岡駅
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長岡駅に着く、しょうがラーメン屋を探したが、駅ビルのへぎそばが気になったので入店する。
タレカツ丼が美味しかった。
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長岡は思い出深い土地だ、大学時代に合宿免許でしばらく滞泊していた。
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駅の看板は上越新幹線の開業時から変わらないのだろう(推測)
特急しらゆき・安心をもたらす車掌・予定変更
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特急しらゆきに乗って柿崎へ向かう。
青海川駅で途中下車する予定だった。
その旨を車掌に伝えると、乗り換えが可能か確認をしてくれた。
「柿崎に37分について、対向は41分に出ます。」
「どの列車も定刻に運転しているのでお乗り換えは可能です。」
「足元が滑りやすいので階段はお気をつけください。」
なんて頼もしい車掌さんなんだろうと感動した。
その数分後、
「お客様が青海川駅で降りられようとしている列車が、
本日の柿崎から柏崎方面への最終列車になります。」
と告げられる。
その日の宿は柏崎にとっていた。青海川駅での途中下車は諦めた。
柿崎駅で下車する、乗り換えを急ぐ。
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ワンマンの列車が入線する。
しらゆきの車掌さんは、ドアを開けて、青海川を一瞬でもお楽しみいただければと言っていた。でもワンマンって先頭の次のドアしか開けられないよなと頭をよぎる。
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青海川の写真はこれだけ。
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日本海側は切ないなと考えていると目的地柏崎に到着する。
柏崎
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柏崎駅を降りてホテルにチェックインする
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宿泊したのはホテルニューグリーン柏崎
免許合宿で知り合った柏崎出身の子に唐突にラインし、おすすめの居酒屋を聞く。
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教えてもらったのは駅裏漁港けんじろう
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美味しかったのは、マグロの脳天の刺身。
ホテルに戻って1日目は終わり。
旅の写真全てはこちらのリンクから。
二日目に続く。