モノづくりは、未知しるべ。~鬼の早稲田大学建築学科編~ 1限目
ざっくりまとめ
①楽そうに見える道は、大変だから気をつけろ。
◯ブログについて
このブログは、自分の学生時代にミラノサローネに出展した思い出(など)をさらけ出し、役に立つか立たないか、よくわからないですが、まとめたものです。概要は青雲編をご覧くださいまし〜。
◯前回までのあらすじ
医学という文明の力を借りまくり、早稲田大学に行くことになった18歳。
モノづくりには、興味にはあったが、建築には全く興味がなかった。
選んだ理由は、頭が悪くても、模型作れば単位が取れそうだから。
空いた時間で、恋愛、モノづくり、青春を謳歌しようという計画を立てていたが、結果は如何に、、、
◯門出は、家出のように始まった。
ついに青雲を卒業。他の私大の入学金を払ってくれなかった母も、早稲田大学なら行ってよしとのことで、入学金を払ってくれた。
(いやいや俺は天才では全くないからね、、、、、親バカか、、、)
そう、早稲田に受かってなかったら、入学可能な大学がなかった。
大学もいやらしいことに、入学金の締め切りは、うまくずらしているのだ。
いよいよ、この長崎から出てやるぜー!っといきり立つ18歳。
たくさん家族に、みんなに迷惑や心配をかけた18歳。
そして、実家を出る日、父に暴言を吐いて出て行く。
というのも、医者で、偉そうで、亭主関白な父が思春期の頃好きではなかった笑
身長は180で、声は低くて、渋い顔(クマみたいな感じ)をしていて、腕のいい医者なので、たぶん結構モテた方だと思う。(息子が言うのも変ですがw)
(パパ・イメージ図)
だから少し浮気のチャンスが多い感じでして笑
ぼくはそんなに浮気に怒ってたわけではなく、受験で必死な時に、「誠実であれ」とか「お母さんのことを考えろ」とかガミガミ言われるので、「いやいや、お前だろ!」と根に持ってました w
上京の日、父にお礼をいうように言われて、顔をあわせるとなんだかイライラしてきて、「死ね」と一言言って去っていくという、、、、
全くひどい息子です。
昼夜問わず、患者さんに呼ばれたら、何時でも働いてお金を稼いできた父に向かって。
(サラリーマンになって思うけど、お医者さんは命を預かるから家族の時間も自分の時間もなかなか取れなくて大変、、、)
当然、母の機嫌は悪くなり、東京でこっぴどく怒られました笑
という嵐の上京&状況でした。
◯アオハルじゃなくて、徹夜が待っていた。
自分の部屋、宿題もない、大都会!
おまけに面倒な家族もいない!
(アルコール中毒&浮気魔)
遂に、憧れの東京ライフ始まる!
やった!あそぶ!てきとうに過ごす!
青春するんや!と思ってました。
入学して待っていたもの。
それは、徹夜でした。
入学式が終わり、
入学オリエンテーション。
(大隈講堂の内部結構綺麗です。和風なバロック建築。バロックってなんかトロトロ溶けている曲線多めの建築様式のことです。)
教授陣が並ぶ。20人くらいの先生が一人一人話していく。
「えーみんなこれから、大変だと思うけど頑張って」
「この中で建築家になるやつは、1人いるかいないかでしょう」
「軽井沢で、くれぐれも体調崩さないように」
圧倒的、ネガティブ!!!
どうやら、まず軽井沢でグループワークをするらしい。
そして、きました軽井沢。
名前順でグループに分けられていく。
一班15人くらいだったか。
それぞれのチームで、新しい建築を作ってくださいみたいな漠然とした課題。
段ボールが配られて、それで作るらしい。
議論始まる。
ただ、自分も含めて、みんな意識は高いがズブの素人集団。
「もう神は死んだ。その時代の建築とは?」
「おまえガンジス川いったことあるのかよ」
「植物みたいな建築おもしろくね?」
この抽象的な議論に終着点はあるのか。。。
いや、ない。
そう、建築をつくるって、話すことじゃない。
形にすることなんだ。
そうしないと課題は終わらない。
そんな当たり前に気づく、深夜2時あたり。
(だいたいの社会人もそんな当たり前のことに気づくのに時間がかかって、スケジュールきつきつになる笑)
そして、普通に夜を明かす。
だって、構想だけじゃ、しゃべるだけじゃ、建築の提案じゃない。
模型と図面が必要なのです!
模型製作開始は3時頃だったかも?
気分最悪、体調悪い。独特の吐き気を感じる徹夜なるもの。
私たちが出した答えは、
海沿いで死を迎えるための仮設ホスピス。
フレッシュな18歳が、重いテーマを扱わなくても、、、
なんやかんやで、先生たちの前で発表したのでした。
そして、思った。
こんな大学生活、絶対にイヤだ。
◯いざ、新歓へ
この辛そうな大学時代をどう回避するか。
答えは知ってる。
サークルや!
早稲田の部活はガチモンらしい。
というのは知っていたので、楽しく過ごせそうなサークルに入ることに集中。
コミュ障なのに、たのしい大学生活にだけは憧れてた自分。
バドサー、バンドサー、料理サークル、映画サークル、麻雀サークル。
新歓にいきまくり、入りまくる。
イチダン、イチジョ、OB、OG。
知らない言葉が飛び交う世界。
高田馬場の居酒屋の汚さに心底驚く。
そして、ある言葉をぼくは覚えた。
それは、3K
◯早稲田の3K
新歓の会話の流れは、2パターンだ。
(すみません、完全にモノづくりコラムではなくなっている。笑)
Aパターン
「君、何学部?」
「けんちくです!」
「3Kか、、、」
Bパターン
「君、何学部?」
「けんちくです!」
「あーサークルやめるね。」
先輩、3Kって何ですか?
「ああ〜、機械、応用化学、建築のことだよ〜。早稲田で卒業が大変なところ。特に建築は、キツい、汚ない、キケンってことで、あんまサークル来なくなんだよね〜。」
建築というだけで、先輩たちがサークルを勧誘してこない。という衝撃。
でも、先輩たちのいう通り、授業やモノづくり活動でだんだんサークルへは参加できなくなっていく。
建築に、はまっていったということでもありますが笑
ぼくの生活はほぼ建築に染まっていきました。
そう、楽だと思う道は、実は甘くないのだ。
とどんどんブログを書こうと思っていたら、
思いの外、筆が進まず、この辺でストップします笑
全く、ものづくりの話にたどり着かない。ダメブロガー。
ブロガーって本当に大変なお仕事ってよくわかりました、、、、
ではでは。
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