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20年前のインドの写真をスキャンして商用利用可のkindleフォトブック作ってみた
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こんにちは、漫画家の氷堂リョージです。
先日、押し入れを掃除していたら見つけてしまいました。20年前のインド旅行の写真。もうね、段ボールの中にぎっしり。つい懐かしくて、一枚一枚めくりながら夜更かししてしまいました。
フォトブックの前半は、大学(東洋大学インド哲学部)のゼミ旅行や友人とのツアーで訪れた観光地や遺跡が中心です。デリーやコルカタを拠点に、東インドの大学や博物館、アジャンターやエローラといった世界遺産を巡りました。
後半は、大学卒業後に一人旅で撮影した写真です。デリーからジャイプール、ブッダガヤ、ネパール国境の村、マンドゥの遺跡を経て、ムンバイから帰国するという旅でした。三脚を背負い、現地でガイドを雇いながら、さまざまな場所を巡りました。
当時のインドも治安はあまり良くなく、両親は「このまま娘が帰ってこないかもしれない」と覚悟して送り出してくれたそうです。振り返ってみると、銃を持った軍人さんを雇って盗賊うろつく辺境を歩いたり、国内線が客が足りないとかで飛ばなくて、荒野の真ん中でガイドと二人、ザック抱えて野宿したり。よく一人で無事に帰ってこられたなと思います。
若気の至り…私はいま色んな幸運と奇跡の果てにいる。
なぜフォトブックに?
まず、この写真たちの中には、タージ・マハルみたいな有名どころから、あまり日本人が行かないようなちょっと珍しい場所の景色も混ざってます。
写真の枚数は約600枚→200枚程度に厳選。
「これ、このまま私だけが所有しているのはもったいないなぁ」なんて思いまして。そこで「そうだ、写真集にしちゃおう」と思い立ったわけです。
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しかも、最近KDP(Kindle Direct Publishing)で「虫の皇女マユの旅」のペーパーバックを出版した経験があるので、「このノウハウを活かして写真集もいけるんじゃ?」と思って始めてみたんですが…正直、思った以上に大変でした(笑)。
フォトブック制作の道のり
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最初の壁はデータ化。フィルム写真をそのままデジタルにするって、意外と簡単じゃないんです。
データ化サービスに頼もうと思ったけど、枚数が中途半端すぎる。
スマホのスキャンアプリは便利だけど、補正が強すぎて「これじゃない感」が出る。
最終的に、写真専用スキャナーを購入して、300dpiでひたすらスキャンしました。
次に苦戦したのがフォトブック化。
判型を揃えるのに手間がかかるし、写真集って漫画とは勝手が違うんですよね(漫画出版のほうが特殊な気もする)。やっとのことでデータを揃えてアップロードしたのが昨日。相変わらず適当なのできっと不備でリジェクトされるだろうと思っていたら…あっさり審査通過して発売されました!
ビックリです(笑)。
漫画の時と大違い!!!(スイマセン)
フォトブックの特徴と内容
今回の写真集には、ざっくり以下の場所の写真を収録しています。
当時の記憶を頼りに特定したんですが、曖昧な部分はGoogle画像検索やGPT-4に助けてもらいました(笑)。
これらの場所の景色をもっと見てみたい人の、検索の参考になれば幸いです。
フマユーン廟 (Humayun's Tomb)
タージ・マハル (Taj Mahal)
ラージガート (Raj Ghat)
ファテープル・シークリー (Fatehpur Sikri)
アクバル廟(Agra近郊)シカンドラ (Sikandra, Akbar's Tomb)
バラナシ(Varanasi)ガンジス川沿い
ジャイプール(Jaipur)風の宮殿 (Hawa Mahal)
アジャンター石窟群 (Ajanta Caves)
エローラ石窟群 (Ellora Caves)
マンドゥ (Mandu, Madhya Pradesh)
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写真のクオリティに関しては、「20年前のフィルム写真だしね」と寛大な気持ちで見ていただけると嬉しいです。でも、インドの空気感や当時の景色を楽しみたい人にはぴったりだと思います。
惜しいのはブッダガヤの写真が見つからなかったこと…(モノを大事にできない子)!
当時某教団教祖さんが勝手に金剛座に座ったせいで日本人とみると現地のお坊さんたちにめちゃめちゃ警戒されたんですよ…。ガイドが「彼女は日本人だが熱心な仏教徒なんだ」って説得してくれて、法要の列に加わることを許されました。
写真、もし見つけたらこのフォトブックに足してアップデートします。その時は再ダウンロードのお手間をかけてしまいますが購入した方にもお知らせいくようにしますね!
加工・商用利用OK!ただし...
今回のフォトブックの最大の特徴は、加工・商用利用OKという点です。
スクショを線画抽出したり加工して漫画やゲームの背景に使うも良し、広告やウェブ素材にするも良し。i2i元やAIの学習データ素材にしても構いません。
ただし、もしよろしければ人物が写った写真は加工なしでの使用は控えていただきたいです。当時の現地の人々の雰囲気や空気感を大切にしたいので、そこだけご理解いただければと思います。
お値段は?
500円に設定しました!
これは「スキャナー代」「朝まで作業した時間代」「商用利用OK(責任は負うよ)代」が含まれたお値段です。
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最後に
20年前のインドは、今とはまた違う独特の雰囲気がありました。(というか、今のインドを全然知らない…治安が数倍アカンくなったと聞いてます。)当時のその景色や空気感を、このフォトブックを通して少しでも多くの人と共有できたら嬉しいです。そして、「自分もフォトブックを作ってみようかな」なんて思ってくれたら、さらに最高です。
ぜひ、20年前のインドの旅を追体験してみてください!
RHworks Unlimited INDIA: 商用利用・加工OKのフォトブック
氷堂リョージ (著) 形式: Kindle版
おまけ
20代の氷堂スペシャル
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