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吉野家でカレーを食すまで

武蔵野うどん→蕎麦→吉野家牛丼(特盛)

 普段、外食は(ほぼ)しないのだけど、今日は何故か異常に腹が減って、仕事中から落ち着かなかった。それで「そうだ武蔵野うどん食いたい」と思いついたのだが、ラストオーダーにギリギリ間に合わない時間。そのタイミングで山ちゃんと蕎麦の話をしてしまい、頭が蕎麦一色に。大丈夫だこのロケーションなら「富士そば」がある、と歩き出したものの、実は富士そばが繰り出す盛りってあんまし満足しない。プラス、多少なり栄養バランスも考えたい。通りがかった吉野家をのぞいて、ついそのまま入店してしまった。
 なんでこんなに混乱? 腹が減っている時のおれっておれじゃないの。

唐突な羞恥心

 今日は変な日で。もうここでどうバカにされても仕方ないんだけど、店に入って、なぜか牛丼って言えない。なんでだろう、「特盛」って言えない。「あのおっさん特盛食うのかよ」という視線に今日は耐えられない気がした。「客による注文」「店員による客への注文内容確認」「店員による厨房へのコール」「運ばれて来てのダメ押し」で4回「特盛」ってね、店内に声が響くわけですよ。4回ですよ。更に会計あって5回ですよ。なんか、今日だけはそれが耐えられない気がした。なんでか分かんないけど今日は無理。恥ずかしい。

多分だけど

 おれもともと、あんまし人前で食うの得意じゃないんだよね。食うけど、ちょっとだけ気合いが必要。「今日は外で(人前で)食うぞ」という気合いが必要。今日は最初から外食と決めていたわけではなかったから、多分心の準備的なものがなかった。加えて直前に「うどん→そば→牛丼」という変遷があって、「牛丼特盛! 他のいらね。なんだガキ見てんじゃねえよオラ」と言えるだけの気合いのチャージができてなかったっていうか。

武蔵野うどん→蕎麦→吉野家牛丼(特盛)→カレー

 それでメニューなんか見ちゃって。吉野家でメニュー広げて5分悩むおっさん見たことある? ないよ。もう「あ、今日なんか特盛って言えない」と思った時点で、どうしようって。でね、カレーが目に入って。いや、「メニューに掲載されているところの」「カレーの写真が」「見えた」って意味ね。物理的にカレーが目に入ったら痛いじゃん。そんなん大騒ぎだっつの。

「SPICY CURRY 魯珈」が監修した「牛魯珈カレー」

「SPICY CURRY 魯珈」が何かは知らなかった。もう今日はそんなんどうでもいいですすみません

■「SPICY CURRY 魯珈」について
東京・大久保にある本格カレーと魯肉飯のお店。2016年12月にオープンして以降、超人気店舗であり続けるスパイスカレーの名店。一度食べると再び、三度と食べたくなる、忘れ得ぬ美味しさを求めて、全国からお客様が訪れる。カレーと魯肉飯を両方味わえる「ろかプレート」が定番メニューだが、その時々に繰り出される齋藤絵里シェフのセンスだからこそ成立するオリジリナリティ溢れる「限定カレー」に注目するファンも多い。

吉野家HPより

めっちゃ辛かったです/「これって牛丼の牛肉じゃね?」

 他にも食べてるお客さんいたけど「ゲホ」とか噎せてましたね。結構からい。おれは白飯部分に乗ってる牛肉が牛丼の具だと察した時点で、先にカレー部分だけをたいらげて、白飯部分は牛丼として食べると決めていた。胸中に、ひっそりと、まあ公言することでもないし。「おれ混ぜないんすよw」と他の客に聞かせる必要もないし。まさにその「伝えられない問題」で今日は大変だったんだし。撮影はしてるのにねえ。
 美味しかったです、大盛。大盛にはしたのね。でも今日はそれが精一杯だったなあ。なんだったんだ。

そんで気づいたけど

 やっぱ吉野家の牛丼ってうまいし、おれ牛丼でいいわ。オラ見てんじゃねーよ。

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