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pixiv漫画 「帰郷」藤本郷
小学館第51回新人コミック大賞 佳作 受賞作品
うああああ「帰郷」!! 懐かしいです……
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あらすじ? 読めばいいだけじゃないの? おれが書くの? おれでいいの?
「あなたもう30なのよ?」「まだ29だよ」
都会で暮らす昌史は、実家に帰省しても、両親からの結婚への期待に苦痛をおぼえていた。できるものであればしている。大切なパートナーもいる。「俺、ゲイなんだ」――ついに口にした言葉。しかし激高した父親は、昌史を追い出してしまう。一年後の再会は、父親の葬儀だった。
……という、カミングアウト・ストーリーですね。
2002年、「小学館第51回新人コミック大賞」で佳作になって、2003年1月発売のビックコミックスペリオール増刊号に掲載されたんすよね。あのスペリオール、まだ部屋のどこかにあるよ。捨てらんないよ。捨てられるわけないよ嬉しくてさ。当時ゲイの(しかも硬質な)漫画がスペリオールに掲載されるなんて、誰もが驚くことだったんよ。すげえ人なんよ。22年、かあ……
当時はLGBTにまだまだ理解がなく、掲載はされたものの、早すぎたと言われることもありました。また、SNSなどの宣伝媒体も盛んではなく、目に止まらないまま埋もれてしまった感じもありました。
一度だけ偶然お目にかかってるんだよな藤本郷さん。あちらはスターなんでおれなんか覚えてないと思うけど、おれは覚えてる。若い頃からゲイ雑誌(というものが昔はあった)で描いてる方で、ずっと作品は読んでたもんだから、同い年だって知って驚いたんだよなあ。
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時期尚早じゃねんだよ……いつだって「時期」だったんだよ……今だってこんな積み重ねで今があるんじゃねーか。「種を撒くにも時があるんだよ」なんてうっせえよ。分別くせえツラしやがって。時っていつだよ言ってみろ。
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2007年、レズビアンやゲイが親にカミングアウトの手紙を書く――そんな本ができて、世の中に受け入れられた。でも2002年にこんな希望があった。それはおれがいつまでも覚えていて、決して忘れないことなのだ。