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思い描いた人生を歩む為に(余談)

前編・後編と
お伝えしてきましたが
いかがでしたでしょうか?

どれだけサッカーが上手くても…

「人間的な成長こそ」がその先の人生で
"残り続けるもの(チカラ)"なのです

目先のサッカーが上手い、下手に
親自身が一喜一憂しないこと

とても大切なことですよね

親が子どものサッカーに対して
感情移入しすぎることで・・

・サッカーで試合に出てない自分には
興味がないんだ
・サッカーするには、Aチームで活躍しないと
意味がないんだ
・頑張らないと価値がないんだ

こんな風に子どもの心は形成されてしまいます

また親の顔色を伺いながら
物事に取り組む良くない"癖"が身につきます

親元を離れていく
16歳以降に「自分の意志で考えて行動できる」

それが、できない状態になってしまいます

何をするのも「親の許可待ち」
主体的に人生を歩んでいくマインドセットが
できないでしょう

そんなことを望んでいますか?

プロサッカー選手を目指す


プロサッカー選手=職人(職業)
お金を頂き、生きていく1つの手段です

子どもたちの夢・目標を
叶えるベストサポートの方法として

"やりたい事ばかり"を追いかける思考は
危険であると言えます

理由としては
プロとは「求められるコト」に適応する
適応しなければならない職業だからです

とても大切ですよね

「おれは〜がしたいから!」
「おれに合わせろ!」
「おれの、おれが、おれに・・」
「おれの考えは〜」

団体競技
そして社会的スポーツである以上

この本質が抜け落ちた状態で
16歳を迎えてしまうと

思い描いた結果は
手にすることが難しいでしょう

なぜなら
サッカーとは、団体競技であり
他者が自分のパフォーマンスを評価し

その他者(監督)が変われば
その評価軸が変化し、適応し続けなければ
ならないからです

サッカーを通じて
「想像力を表現する場」と割り切るのであれば
それは悪くはないでしょう

個人競技的な発想が「悪」であると
言いたいわけではなく

プロ手前のステージで
つまづくポイントは限られているんです

大好きなサッカーを通じて


子どもたちが大好きなサッカー
このスポーツを通じて

さまざまなチカラを身につける事が
できますよね?

僕はこのチカラを「人間力」と
表現していますが


〈やるべき事〉と〈したい事〉

この2軸で整理すると良いのではないか?
そう考えています

やるべき事ができる重要性と
したい事ができる重要性どちらもあります


やるべき事ができるとは?

やるべき事ができる子は
間違いなく社会で求められます

小学生年代では
"それ"が実行できなくても許されます

社会人となれば当然ですが・・・
それだと通用しませんね

やるべき事とは
①自分の夢・目標に対するやるべき事の実行
②自分以外から、求められるやるべき事の実行

この2つが存在します

どちらもできるならば最高ですが
人は完璧な生き物ではありません


まず自分が言ったこと
目標に対して、やるべき事が実行できる

そんな状態に高めていく


求められた事が実行できる

プロサッカー選手としての
思い描いた人生を歩むためには

この①②どちらも必要になるでしょう

したい事は"仕事"にすべきか?
したい事は"趣味"にすべきか?


この発想が分かりやすいですよね

例えば、
作家やイラストレーターなど
一見書きたいものしか書いてないんじゃないか

したい事しかしてないんじゃないか

現代ではYouTuberという職業が存在します
すっかり"職業"として認知されてますね

したい事を発信してるだけではないか

そんな事ないわけです
仕事として「求められるコト」に対して
価値を提供しているわけですね


だからこそ
幼少期のうち「したい事」が見つかる事

そして
「したい事」ができる事も大切なこと

一方で
それと同じくらい
「やるべき事(求められること)」が
できる事も大切なのです


やるべき事ができる状態の土台の上に
したい事がある

この順序で子どもが大人になる「過程」で
「思い描いた人生」を送ることもあれば


したい事が見つかり
したい事があるからこそ
やるべき事ができる

こんな事だってあるのです
どちらが土台でも良いのです

気をつけなければならない事は
子どもがしたいことが見つかったのに
それに対して"干渉"してしまうこと

挙げ句の果てに
やるべきことが疎かになる・・・

こんなコトありませんか?
大丈夫でしょうか?


だからこそ
したい事に対して「なんや、かんや」
言うのではなく

サッカー選手うんぬんの前に
ひとりの小学生として
ひとりの人間として

大切なこと(やるべき事・あるべき姿)
を教えてあげて

当たり前を揃えてあげることが
何よりも大切だと思うわけです

結局したい事を突き詰めていけば
最後は「やるべき事」ができるのか?

この「問い」にぶち当たります

したい事が見つかりさえすれば
それはとてもラッキーなことです

"やるべき事”さえ
積み上がっていれば大丈夫
安心して"したい事"は見守ってあげて

どこかで
「したい事」で「やるべき事」ができる
(したい事とやるべき事が重なる)

そんな状態(在り方)に
子どもたちを導けるよう現場やオンラインで

また文章や動画を通じて
引き続き、みなさまにお届けして参ります!

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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

次回テーマは
【やるべき事ができる子】

となります

・どうすればやるべき事ができるのか
・やるべき事とは何なのか

この辺りをお話ししていこうと思います
お楽しみに♪

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【プロフィール】

早瀬 良平
1992年生まれ広島県出身。サンフレッチェ広島ユースで日本一を経験し、青山学院大学へ進学。大学在学中から指導経験を積み、大学卒業後、HAYASE SOCCER SCHOOL 設立。その後スペインに渡り、現地で本場のサッカーを学ぶ。帰国後はキャリアコンサルタント国家資格養成講座修了。法政大学大学院キャリアデザイン学部にてキャリア教育に関する学びを深めた。2021年にQUON FD(千葉県2部リーグ所属)のヘッドコーチに就任し、教育・キャリア責任者を兼任。2024年「親育てコーチ」として ——サッカーで終わらない人生を サッカーから先の世界を——をミッションにSNSアカウントを立ち上げ、現在は「人間力を高める」オンラインスクールを展開中。

Photo by Yuito Matsumoto

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