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"主体性"と自主性
似たような言葉ですが
少し違う意味
[主体性]
特に何も決められていないような状況でも、自分で問いを立てながら、率先して行動できる
[自主性]
枠組みが決められているような場合について(誰かの指示がなくても)自分から率先して行動できる
※
自主性は
「やるべきことが決められている」のに対し
主体性は
「何をすべきか決められていない」ことに対し
自分で考え行動すること
どちらが大切なチカラ?
「決められた枠組み」のなかで
やるべき事ができることは
今も昔も変わらず大切なことですよね
主体的な姿勢
これが求められるのは
なぜなのでしょうか?
特に今の時代に求められるチカラ
答えが"1つ"の問題を解決する為に
自主性があるのだとすれば
主体性は
答えが"複数"の問題を解決する為に
必要なチカラだと言えるのではないでしょうか
(正解がひとつではない)
サッカーは
・この戦い方をすれば勝てる
・このフォーメーションが1番強い
・この選手1人いたら勝てる
・前半3-0までいけば勝てる
など
こうすれば"必ず"勝てる
存在しないのです
正解がひとつではない"問い"のなかで
自分たち(自分)の判断・決断を
正解にしていくようなスポーツです
それはステージが上がれば上がるほど
自ら問いを立て、解決に向けて
仲間と協力しながら実行していくチカラが
求められるのです
サッカーにおいて
ある枠組みの中で
自ら率先して行動するチカラは
(=自主性のある状態)
ある意味で
「当たり前」に備えていたいチカラ
というわけです
自主性・主体性どちらも
大切ですが
主体性は
自主性の上位互換と言えるかもしれません!
ピッチ内における"主体的"な行動とは?
▶︎監督からの指示がなくても相手の変化をいち早く察知して仲間と共有できる
▶︎チーム状況が劣勢な時に、どんなプレーを選択すべきか考え、実行できる
▶︎仲間のパフォーマンスが良くない時に、適切なコミュニケーションがとれる
▶︎自分の調子が良くないと判断し、まずはセーフティなプレイを選びリズムを取り戻そうとする
▶︎審判と適切なコミュニケーションがとれる
▶︎ファールを受けた後のセットプレーで、素早くリスタートし、チャンスメイクする
ピッチ外における"主体的"な行動とは?
▶︎明日の試合が朝早いので、早く寝る為に夜ご飯の時間も逆算して行動できる
▶︎コンディション不良の為、リカバリーをいつもよりも丁寧に行うことができる
▶︎筋肉痛がなかなか取れないから、タンパク質をいつもより少し多めに摂取しよう
▶︎自分の足りないインテリジェンスを高める為、空き時間に90分間のフルマッチを見て学ぶ
▶︎チーム練習だけでは、チーム内序列を変えれないと判断し、自主練をする
このように例を挙げると
キリがありませんが・・
決められた枠組みの中で
(やることが決められている)
行動する"自主性"と
上記のように
ピッチ内、ピッチ外問わず
どうしても自分で問いを立て
自ら考えて行動できるチカラが
求められるのです
社会的スポーツであるサッカーは
自分のことは「できて当たり前」
いかに仲間(チーム)に対しても
"主体的な姿勢"であるか
そして
そんな選手がピッチに11人とすると
強いチーム(グループ)だと思いませんか?
だからこそ
やっぱり最後のステージに近づけば近づくほど
「人間力」なんです
"主体性"はその「人間力」のひとつ
サッカー選手を育てるお父さん、お母さん
やらせることは簡単です
しかし
何事も時間をかけて育てていくものです
目先のテクニックの上達に焦り
サッカースクール三昧で、、、
"主体性"
真の主体性は、置き去り・・・
振り返るキッカケにしてみてください!
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
次回テーマは
【過干渉の正体とは】
となります
・なぜ人は、過干渉をしてしまうのか!?
・"過干渉的"行動の根本とは!?
この辺りをお話ししていこうと思います
お楽しみに♪
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【プロフィール】
早瀬 良平
1992年生まれ広島県出身。サンフレッチェ広島ユースで日本一を経験し、青山学院大学へ進学。大学在学中から指導経験を積み、大学卒業後、HAYASE SOCCER SCHOOL 設立。その後スペインに渡り、現地で本場のサッカーを学ぶ。帰国後はキャリアコンサルタント国家資格養成講座修了。法政大学大学院キャリアデザイン学部にてキャリア教育に関する学びを深めた。2021年にQUON FD(千葉県2部リーグ所属)のヘッドコーチに就任し、教育・キャリア責任者を兼任。2024年「親育てコーチ」として ——サッカーで終わらない人生を サッカーから先の世界を——をミッションにSNSアカウントを立ち上げ、現在は「人間力を高める」オンラインスクールを展開中。
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