外洋に出る前に食われるか、外洋に出た後に食われるか。
【ウミガメの保護から考える冒険教育】
日本の太平洋は、世界でも有数のウミガメの産卵地だという。
産卵後の多くを海洋で過ごすウミガメの生態は、まだまだmystery of the lost yearだ。
つまりは、ウミガメの生態も産卵保護の正解もまだ出ていないというのが、現状。
アウトドアをしていると、いろんな動物と人間の共生の問題がでる。
そのひとつに、海編での代表例でウミガメが挙げられることがある。
先日もマスクを飲み込んだカメが発見されたニュースが放送されていたが、いわずもがな産卵直後のウミガメにとってゴミは障害物にも危険な溜飲物にもなる。
ウミガメの放流自体も、日中に放流されてしまうと、日射で体力消耗させられたり、外敵に発見されやすくなるようだ。
なぜ、母ウミガメが産卵地を変えずに毎回同じ場所にやってくるのかを考える。
「そこが動物本能的に安全だと思うから」
ではないだろうか。
母ウミガメの強い母性愛は、子ウミガメのために届き続ける。
生まれたカメは、再び故郷の地に戻るのだろうか?
過保護に人間の手が入れば、本来の子ウミガメの野生を損なう可能性もあるそうだ。
外洋に出る前に食われるか、外洋に出た後に食われるか。
我々、人間で言うと子供たちにとっての外洋はいつなのか?
18歳成人?30歳過ぎのフリラーンス?親の財産を継いだとき?
もしかしたら生涯にわたって、外洋に出ない人もいるかもしれない。
外洋に出る前に本来つけねばならない強さを養わねばならぬのではないだろうか。
そして、外洋にでなくたって危険はいっぱいだ。
むしろ強さを養わずに、ボス級の強敵と戦わねばならぬかもしれない。
そんなことを日々考えながら、冒険教育キャンプについて勉強を重ねる。
危険性と違法性をクリアーしながら、最大限の成長性をつくりあげる。
大海原を目指して、日本のど真ん中から太平洋へ。
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