「心が必要としたとき、不思議と心の穴を埋める本がやって来る」
世界周遊自転車冒険旅をしているときもそうだった。
「心が必要としたとき、不思議と心の穴を埋める本がやって来る」
『動物会議(エーリヒ・ケストナー著)』
1949年、第二次世界大戦後に描かれた童話。
75年経っても、変わらない現実が今もあった。
生きたくても生きられなかった人々がいる。
それが自然災害なのか、人災なのかは大違いだと思う。
避けられるものと、避けることができないものがあると思う。
新年からどうも塞ぎ込みがちな心。
災害支援に動く人がいる一方、行動にも起こせない自分の不甲斐なさを感じてしまう。
自分自身の心のバイオリズムが陰に入った瞬間と重なった。
そんなときに、このタイミングでこの本を再読できたのには、きっと訳がある。
「これからは、教師が、もっとも高い給料を受けるものとする。子どもを真のおとなに育てるというのは,もっとも崇高な、もっとも困難な任務である。真の教育の目的は、つぎの点にある。すなわち、よくないことをだらだら続ける心が、もはや存在しないようにすることである!」
童話の中の一節だ。
今の自分の生き方と、世界で感じてきてたことが、この一節の中に凝縮されていた。
この童話のように、「こどもたちのことを考えた世界」が、すべての答えなのかもしれない。
心に必要なピースが、当てはまって未来が見えてくる。
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