僕たちのしていることは、もしかしたら社会には価値がないのかもしれない。でも、僕たち自身には意味があり、地球に対しては役割を果たしている。
北海道から来たRYUDOとUJI。
めちゃくちゃいい笑顔している。
旅人だけがもつ特有の臭いを発していた。
僕はそれが本当に大好きだ。
帰国して5年経つ僕には、きっとその臭いはもうしない。
わがままをいえば、帰国してもずっとその臭いを持っていたかたった。
旅の最中から、きっと日本社会に数年いれば、その臭いは消えてしまうのだとわかってはいた。
「消えるからいいのかもしれない・・・。またその臭いを懐古できるから。」
強い憧れは強いパワーを生む。
憧れとは童の人。
大人になれなかった大人たちではなく、童心を捨てない大人たちなんだ。
彼らの存在に出会う度に、僕にそれを教えてくれる。
だからこそ、彼らの存在が僕には定期的に必要だ。
「旅に出たい。そして強くなって帰ってきたい」
本当はもっとRYUDOとUJIの話を聞くつもりだったのに、聞かれることが多くてつい答えてしまう。
でも、彼らの目は炎マークになっていた。
僕の世界の話に魂が燃えたみたいだ。
きっと彼らは、世界を目指す。
「若者よ、世界平和と世界走破を抱け」
旅に出て10ヶ月。
ゴールの北海道までの無事を祈ってるよ。