日記 夜の霧を読んで
「夜の霧」は、ナチスの強制収容所での悲惨な体験を綴ったユダヤ人の精神科医フランクルの記録です。
本の中には、「2時間前に話していた人が殺されて、部屋の窓の外に放り出されていた。そんなことがあっても私は無感覚で、黙々とご飯を食べていた」というようなことが書かれていました。
いつ殺されるかわからない、糞尿で汚れた部屋で寝ていて、常に空腹に苦しむ。
そんな状態では自分以外に関心を持てなくなります。
しかし、現代人は常に食べ物に困らず、暖かい布団で眠れるのに、自分以外に関心を持ちません。
人が倒れても見て見ぬふりをする。やばいやつがいたらスマホで動画を撮ってSNSに投稿する。
飢餓と豊かさの極限状態は同じように人間の感情を無くしてしまうのかもしれません。
強制収容所で生き残ったのは、体が強くて、人のパンを盗んだりした利己的な人間ではなく、困っている人の相談に乗り、自分のパンを人に分け与えた人でした。
そして、今年のクリスマスまで耐えようと、期間を決めて生活していた人の多くは、クリスマスが過ぎた後に、現状が変わっていないことに絶望し、死んでしまいました。
一方、フランクルは「必ず強制収容所での出来事を本にする」と決心し、
それまで何があっても生きると決めて、結果的に生き延びることができました。
よって、利己的で短期的な目標しか設定していない人はイケてるやつにはなれないってことです。
僕も君も自分のパンを人に分け与えて、でっかい夢を抱こう。