フリーランスにおける「イチゴ」の考え方
こんにちは、青山にてフリーランス美容師をやっております加藤と申します。
フリーランスという働き方で美容師をしていると集客を目的としてSNS運用はもはや当たり前になってきています。
もちろん美容師に限らずフリーランスというのは誰かが自分の宣伝や集客をしてくれる訳ではないので自分自身で行わなければなりません。
これは僕の認識ですがフリーランス美容師という働き方は数年前まではしっかりと顧客様が付いている美容師さんでなければで出来なかった選択肢だったように思います。
ですがここ数年は自分で集客をすることでお客様がゼロの状態からでも始めることが出来るようになりました。
僕自身フリーランスとして活動しているものの、もし今来てくださっているお客様がいなくなってしまってはサロンワークができなくなってしまいます。
そうなると新規のお客様に向けた発信をしないというのは少し怖いと思ったためブログを使った集客をしています。
そしてフリーランスとして自分で集客をするようになって知った用語に「1:5の法則」というものがあります。
これは「イチゴの法則」と言われていてWebで活用されるマーケティングの法則らしいのですが、簡単にまとめると新規のお客様を獲得するには、既存のお客様の5倍のコストがかかるという法則です。
例えば1人のお客様がサロンにリピートしていただくために1万円のコストがかかるとすると、新規のお客様にサロンに来ていただくためには5万円のコストがかかるということです。
フリーランス美容師さんの中には個人で広告費をたくさんかけて集客している人もいるかもしれません。
とはいえほとんどの美容師さんが行なっている集客というのは無料のSNSを使った発信であったり、成果報酬型のマッチングアプリを使い、お客様が来店されてお支払いになった代金の〇〇％を手数料として支払っているというパターンが多いように思います。
このようにSNSやマッチングシステムが発達したことでそこまでお金はかけることなく、個人でも新規のお客様に向けた発信というのは出来るようになりました。
ちなみに僕はブログでの発信をしているため、かかる費用といえば毎月数千円程度のサーバ代くらいです。
ではフリーランス美容師における「1:5の法則」というのはお金ではなく何を基準に考えればいいのか。
それは「時間」です。
SNSを使った発信をするためには発信するためのコンテンツを作る必要があります。
勿論コンテンツによりますが何かを発信すればすぐにお客様が来てくれるというわけではありません。
お客様に届くには時間がかかるし、一度届いたとしても発信しを継続しなければ効果が続かないというものもあります。
少し話は変わってしまいますが、単価に関してもフリーランスの場合は顧客単価やメニュー単価も勿論大事ですが、それよりも大事なものは「時間単価」だとよく言われます。
何より僕たちフリーランスがお客様に提供するものは技術でありサービスでもあるのですが、一番は自分自身の「時間」だと思っています。
コンテンツを作るというのは何を使ってどんな発信をするかにもよりますが、新規のお客様を集客するためにはそれほど「お金」というコストはかからない分ある程の「時間」はかかってしまいます。
その時間は本来お客様施術をしていれば売り上げを発生させることができた時間だったかもしれません。
新規のお客様に来ていただくことは凄く大事ですし当然簡単なことではありません。
とはいえそこに「時間」という貴重なコストをいつまでもかけすぎていては売り上げだけでなく時間単価もなかなか上げることができません。
売り上げを上げていく為の「イチゴの法則」にのっとるのであれば、目の前のお客様一人一人と丁寧に向き合い、しっかりとした技術や接客を提供し価値ある時間を感じていただく。
これを継続していくことがお客様を増やしていくことになり、限られた「時間」という貴重なコストをかけずに売り上げを安定的に伸ばしていける方法なのではないかと思います。
つまるところ「1:5の法則」というのはコストを抑えて売り上げを上げていくという意味合いかもしれませんが、美容師としてとして長くお客様とお付き合いをさせていただくための考え方というところにも繋がっていくのではと思います。
たくさんいる美容師の中からせっかく見つけてもらえたのであれば、そのご縁を出来るだけ長く大事に。
そしてお金には変えがたい時間を大事にしていきたいと思います。
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