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アフリカ旅行day3 ナイロビ
2/17 ナイロビでの濃厚な1日を書き残していく。
途中、旅行記者から思想家に転身することもあるが、最後までお付き合い頂きたい。
ナイロビ到着
2a.m. 定刻通りのナイロビ到着
暗いため、空港の全容は分からないが小さいことは間違いない。仕事で来る人もいるので、もっと大きいと思っていた。ハブ空港としての機能はエチオピアに持っていかれたのだろう。
安心のUber
夜中でも稼働しているナイロビのUber。
乗り込むとケニア人のおっちゃんが笑顔で迎えてくれた。めちゃくちゃ印象いいので、このくらい笑顔を自分も採用したい。
彼の車は日本のダイハツだった。もう驚きはしないが、本当にどの国に行っても日本車は多い。
彼に、ナイロビは危険って聞いて警戒してるんだ、って言ったら笑われた。まぁ現地人からしたらそんなことないか。
運転が荒いわけではないが、スマホのマップを手に持って見ているので、安心とまでは言えなかった。目的地が近づいてくると、君シティーセントラルのホテルなの?と怪訝な顔をされ、あそこは治安悪いよと言われた。治安悪いとこあるやん。
チェックインが24時までのホテルに3時に到着したが、幸い、受付にはスタッフがスマホをいじりながら寝転がっており入室できた。Uberのおっちゃんには念の為ホテル前で待ってて貰っていたが、チップを渡して帰ってもらった。
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後から分かったことだか、予約時は高速料金込で支払っているのに、彼は下道で行ったため、ちょっとボッタクられている。是非ともあのチップを回収したい。
安ホテル
部屋は日本なら星1、コロンビアなら星7程度の綺麗さだった。ナイロビでは星5。ゴミ箱は空だし、排水溝は詰まっていないので、最低限。蚊帳がついているが、穴が空いていたので頼りになる代物ではなさそうだ。ということで、虫除けを持っていない私は、20分ほど集中して、部屋中の虫退治を完了させた。マラリアだけは避けたいので念には念である。
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飛行機で寝て、眠たくなかったので、とりあえず今日の分のDuolingoと筋トレを済ませ、今後の計画を立てる。
6時頃、眠たくなってきたので少し就寝。
外のクラクションが多いからか9時には起きた。
荷物を防御モードにして歩いて両替所に向かう。
バックパッカー唯一の弱点
それは貴重品を置いて部屋を出れないことである。先進国でぬくぬく育った身として、私もここ数年で気づいたことなのだが、途上国のホテルの個室は安全ではない。清掃のタイミングにスタッフが(間違って)金品を1つ2つ片付けてしまうことなどよくある。
そのための対策をお伝えしよう。まず、友達が来るから合鍵が欲しいと言う。ないと言われても、無くしたとき用のスペアとかあるでしょ?とカマをかけてみる。その時のリアクションで合鍵があるかないかを判断する。清掃なし合鍵なしは勝確。清掃または合鍵ありの場合、初日は取られていい小銭などを机の上に散らしておき、帰ってきた時に額が一致しているか確認する。大丈夫であれば、2日目も同様に無防備感をだしつつ、服の間などに貴重品を隠しておく。
そこまでしなくても、と思ったそこのあなた。
「対策しときゃ良かった」という後悔は想像以上。パスポートの再発行(大使館がある都市に旅程変更)、クレカの停止と帰国後の再開手続き、保険会社への連絡、減ったお金分の節約など、その1つ1つの無駄な工程の度に顔を出す、分散登校のような地味だる後悔が旅行中続くことを知っておいて欲しい。
全力の対策を超えてきた場合は、諦めが勝つ上、迷わず警察を呼べるのも心の支えとなる。
ちょこっと市内
今日はガイド付きでキベラスラムへ行くので、集合場所近くに移動したい。まずは両替を済まし、近くのバス停から移動することにした。10$=1250KSh 米ドルも使える場所が多いとブログで見たのでとりあえず10ドルだけ交換。
ナイロビのバス
ここのバスシステムは、運転手と乗組員の2人1組、乗組員がバスの前で目的地を叫びながら集客し、満席になったら、バスを叩いて出発を伝える。
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声をかけられたからといって目的地は変わらないし、利用者はほぼ現地人なのだから、客引きに意味があるのかは分からないが、満席にならないと出発できないとなると彼を応援せざるを得ない。
金額は一律を50シリング(58円)。曜日や時間帯によっての変動はあるそうだ。時間があるなら絶対にバス利用をおすすめする。
バスの車窓
小学校らしきものはナイロビど真ん中ですら、掘っ建て小屋だった。それに対して私立大学は青学のように壁で囲われ、綺麗な建物と運動場が見えた。間違いなく経済格差は日本より大きい。
少し行くとめちゃ大きいGoProの看板を見つけた。ナイロビでGoPro撮影は辞めておこう。
キリマニ散策
ブランチに何かと思い、キリマニを散策、明らかに中心部より落ち着いていて過ごしやすい。
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メインは支柱は鉄パイプだが、多くの足場は細い木が使われていた。家を囲う塀には有刺鉄線ではなく割れたガラス。
ブログでみたレストランが近かったので特に調べずそこに入った。
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接客は良かった、というより旅行客用の店なのだろう。あとから来た西洋人が、この人も来たの?と写真を指して聞くと、何やら意味のわからない説明を始め、yes or no、と詰められていた。そのため本当に来たのかは不確かである。
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左がNyama Choma (ヤギ肉)
右がUgali(トウモロコシ粉を練ったもの)
真ん中奥はKachumbari(トマト,玉ねぎ,唐辛子サラダ)
旅の目的
主に食事と日常生活を味わいに来ているので、当然ローカルフードを食べに行く。日本でいう、寿司やラーメンだけではなく、お好み焼きやしゃぶしゃぶくらいまで制覇すれば個人的には満足で次の国へ進める。これを遂げるだけで、それなりに街を調べるし、色んなスポットを歩くことになるのでおすすめしたい。民族や貧富によって生活域が分かれている街は多い。ローカルフードは、それぞれにあったものがあるため、制覇する過程でどちらの地域にも自然と足を運べるのである。
友達
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1人旅をしているが、1人が好きな訳ではない。現地で新たな出会いがあるから楽しいのである。逆に日本人といると、ずっとその人と話してしまい、新しい人と仲良くなるのが難しいことや、友達によっては衛生状態の悪い店などに行ってくれないこともある。もちろん、国内旅行やThe観光地に行く時は友達と行った方が楽しいこともあるが、、。
そんなことを考えるまでもなく、アフリカ旅に付き合ってくれる友達など、中々いないので問題は無い。
旅行中、友達の多くはドミトリーでできる。そこでできる友達は現地人ではないものの、その地域を観光しに来ているため、みんなかなり事前知識がある。現地到着後に通貨と公用語を検索している私は、有益情報のお下がりを貰うわけだ。みんながおすすめする場所に行ったり、次の旅程について行くのである。これが1番ハズレない上に楽しい。
何度か、どうやって現地で友達を作るのか聞かれたことがある。別に言語やコミュ力が特段優れている訳では無いが、とりあえずデカめの独り言を言っておけば友達はできると思っている。
今回も、適当に歩いていたら行き止まりだったため、「マジか、ここ通り抜けらんないの?」と、近くに座っていた3人組に話しかけるでもなくボヤいた。別にスルーされることもあるが、「向こうから回れば早い」と教えてくれ、ついでにどこから来たかを聞かれた。そう、これで友達完成である。お互い自己紹介でもすればどんどん話は広がっていく。
他にも、アニメキャラの刺青を入れてる人やポケポケをやってる人、日本語Tシャツなど、取っ掛りを探せばいくらでもでてくる。それ見た時に、それ日本だ!と言うだけで友達はできるのである。
今回話した3人組も、明日晩ご飯でもどうかと誘われたが、あいにく明日にはここを出るためご一緒できなかった。
キベラスラム
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ケニアのキベラスラムは世界最大級で、第一次世界大戦頃から人が住み、人口は100万人程らしい。
これほど人口がいると、スラムはスラムとして社会を形成しており、その中で農耕、家畜、レストランや服屋、車屋まで全てある。全てが低賃金でまわっているが故に、決して衛生状態や教育システムが整っているとは言えないこのスラムから抜け出すことが出来ないのだろう。
学校もあるが、1クラスは100人で全校生徒8000人。日中なので子供には会わないと思っていたら、日陰で寝ている子がいたので話してみた。彼女は体調が悪いから今日はお休みしているという。休むといっても病院や薬が簡単に手に入ることはなく、食事は親が仕事から帰ってくる夜の1食のみ。家に自分用のベッドがある訳でもないため、風通しの良い外の日陰で休んでいるそうだ。
自らの生活環境のありがたみを強く実感するツアーであった。本章を読んだ上で興味の湧かなかった人ほど是非行ってほしい。
大好きなバイタク
渋滞必須な途上国で、バイタクほど安くて爽快なものはない。今回はキベラスラムからスーパーへ、ガイドのお兄さんと3人乗りで利用した。スーパーで買い物を済ませホテルに行くのも、Uberのバイタクを使った。主要なショッピングセンターや駅の近くには大勢のバイタクが待っているが、今回は現金がなかったので、少し割高だかUberにした。
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交渉や連れ去りのリスクを考えれば''人には''Uberのバイタクをおすすめする。
海外は危ないとか抽象的なことをいう方々へ
ただ、1つ言っておきたいことがある。過去にナイロビのバイタクで目的地以外に連れていかれ、カツアゲを食らうことがあったようだ。このような情報があると、すぐバイタクは危ないとか、強いてはナイロビは危ないだとか言う方がいる。
確かに警戒心は持っていくべきかもしれないが、脳死で否定してくるのも違うと思っている。
数年前、韓国人の友達が、横浜に行きたいけど行かないと言っていた。前年川崎で通り魔殺人があり神奈川は危ないと言っているのである。もちろん、犯人は既に捕まっている。皆さんはこれをどう思うだろうか。私にはとても違和感のある話であり、これが他国なら簡単に信じ込み、手放しで悪く言う人もまた、理解ができない。
多くの現地人と話していて分かったことは、ナイロビの中心部には外国人を狙ったスリなどがいる事だ。これはフランスでもトルコでもアルゼンチンでも同じである。でも逆に中心部は栄えて人が多すぎるため、密室に自ら飛び込んで行かなければ大きな犯罪に巻き込まれることもない。またウエストランド、キリマニ、ナイロビウェストなどの地域は中心部から15分程度だか治安がよく、イタリアよりもよっぽど安心して旅行ができた。今はテロも起きておらず、殺人だってなんの目的もなく突然は起きない。黒人さんはガタイが良く、我々からすれば見た目も見慣れない。恐らくここが凶悪都市と呼ばれるのは、他の国でも見られる犯罪の上に、そのような偏見や人種差別が上乗せされているだけなのだろう。
私はそう考えるからこそ、警戒はしながらも、ナイロビにも足を運ぶし、バイタクなども利用する。
実際に足を運ばないと分からないことなど山ほどある。観光地に行って、写真で見た事あるものを確かめに行くだけ、そして想像と違えばそこは切り取る人は多い。ピラミッドとケンタッキーが一緒に写っている写真や、ゴミの散らばったバチカン市国、海の濁ったビーチリゾートの写真を見かけないのは、多くの人間がその現実を退け、想像のままの姿により近い写真を無理くり撮るからである。偏見を0にすることなどできないが、できるだけ広い視野を持って生きていきたい。夢は大きくとも、現実は現実として見失わずに生きていきたいものである。
モシ行きのバスチケを購入
話は戻り、ナイロビ中心部。ホテルの部屋はどうやら掃除も何も入らないようなので、パスポートと現金以外は置いてチケットを買いに行く。
人のブログを見てtahameedという会社で、買おうと思っていた。ここで現金3490KShが手元にあり、3500でチケットが買えることが発覚。オンラインでも買えるが、現金が残っても仕方ないのでとりあえずオフィスに向かう。
めっちゃお願いしたらチケットカウンターの隣のスタッフが10KShを出してくれた。よし!
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国際バスなので連絡先が必要だったが電話番号がないsimを使っていたので、困った。これもお願いして、左の彼女の電話番号を書いて貰った。連絡主との関係はbest friendにしてくれたらしい笑。
ケニアの人はフレンドリーで本当に助かった。
夜ご飯
米ドルかクレカが使える店を探したが、途中で面倒になり、レートは悪いが4$を480KShに両替した。
レストランに向かう途中ストリートダンスに遭遇。見てみたかったやつである。
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彼らは撮影しており、YouTubeかと聞いたら違いそうなリアクションをしていた(英語が堪能ではなかった)。この後少し乱入し、簡単なバトルをしてから気持ちよくなってチップを渡したことで、晩ご飯の予算は280KShにまで減少した。
晩ご飯
Hot dishesというチェーンレストランに向かう。
インド由来ではあるがケニアでもよく食べられるチャパティを頂くことに。今回はノーマルチャパティとブラウンチャパティの2種を頼んだ。本当はカレーと共に食べたかったが、予算の都合上、チャイのようなケニアのお茶と頂いた。現地人もこの組み合わせで食べることがあるそうだ。
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しかし予想はハズレず、物足りない味であった。チャパティは煮込み系と食べるに限ると再認した。
物足りなかったので、テイクアウトの豚肉サモサを購入。中東で多く食べられているサモサだが、イスラム圏で豚肉が食べられないことを考えると。この組合わせはなかなかおもしろい。
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まだまだ、やりたいことはあるが、この旅のメインはタンザニアからザンビアの寝台鉄道であり、帰国日に際限があるため、仕方がない。筋トレ,シャワー,ブログ整理を終えて24時。これから3時間ほど仮眠をしてくる。
今日使ったお金
(*はクレカ支払い)
バス50
虫除け1150*
充電コード1000
お昼ご飯1700*
ネックレス1500
バイタク200
チップ300
スーパー710
Uberバイク200*
ナイロビからモシのバス3490
ストリートダンスチップ200
夜ご飯210
計14100KSh≒1.7万円
今日はめちゃくちゃお金使ったな。
でも、この充実度なら満足。