第3回 簡単には『させない』台湾統一
16日から始まった第20回の中国共産党大会では、習近平氏は台湾統一について「武力行使を決して放棄しない。あらゆる選択肢を持ち続ける」と宣言し、台湾の威嚇を示した。
(2022年10月17日付 習主席、台湾問題めぐり武力行使の可能性も示唆 中国共産党大会)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c9b93dccef2776f3a1690a28fdbac885fe66ad1
「いつでも台湾に攻撃できる」そう捉えることもできるように思える。だが、これが威嚇で終わるような可能性もあるはずだ。台湾統一は習氏の悲願だとしても、国軍の兵器の性能は米国よりも劣ると見られ、台湾も中国の侵攻に備えて、長期的に準備を進めている。
この戦争に対する準備の重要性は、ロシアの侵攻に対するウクライナがよく示してくれている。2014年のクリミア侵攻の経験から、徴兵制の復活によって予備役の兵士も90万人を超えている。その教訓を生かしたからこそ、ロシアに侵攻されても簡単に終わることなく州の奪還に繋がっている。この構図を習氏も見ているからこそ、いくら習氏の悲願であっても難しい状況にあるのではなだろうか。
今後も、注視していきたい。
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