【コロナとメディアと私たち。】
お久しぶりです。
本日は、メディア(TV・Web・新聞)に思う事を綴ります。
メディアを語るにおいて必ずでてくるのが、
「メディアリテラシー」という言葉。
これに関しては、
聞き飽きていると思うので、
あえて今回触れようとは思いません。
ただ、メディアを語るにおいて、
必ず忘れてはいけないのが、
各メディアが営利目的であるということです。
TVは視聴率、新聞は発行部数、WebメディアはPV...
大前提として、メディアは、見る人がいないと、
成り立たないのです。
メディアを見る人がいるから、
広告をだしてくれる会社が現れ、
見る人が多いメディアほど、
その枠の価値はあがります。
するとどうでしょう?
それぞれのメディアにビジョンはあるものの、
共通して、
「どれだけたくさんの人に見てもらえるか」
という最低限の目標があります。
この前提が、この文章で言いたいことの全てです。
メディアは、PVを稼ぐ事に絶対的な価値を持つのです。
そこにやってきたのが、今回の新型コロナウイルスです。
メディアは、私たちに事実を伝えてくれた。
一方で、事実を過剰に伝えることもしました。
メディアで、PVが取れる内容は、
多種多様です。
その様々な内容を取捨選択しながら、
より沢山の人に見てもらう内容をOA・掲載します。
今回、
メディアの方々が「PVが取れる」
と判断した内容は主に3つです。
①感染者数
②芸能人の感染・企業や施設でのクラスター(固有名詞での報道)
③政府・自治体の揚げ足
いかがでしょう。
もちろんほかにもあると思いますが、
この3つは"PVをたくさん稼げる"且つ"PVを簡単に稼げる"のです。
③に関しては、
別にコロナ禍以前からPVを稼げる内容ですので、
今回は、省略。
①に関しては、
毎日、事実を、そのまま、報道するだけで、
めっちゃPV稼げるんです。
めっちゃ楽ですよね。
4~6月の報道で新型コロナに脳を侵されてしまっている人々は、
人数を毎日追わないと気が気でなくなってしまうし、
未だに宣言を延長しろ!とか言っている人もいますよね。
その人たちは、毎日、感染者数をみます。
このタイプの人達が少なければまだしも、
恐らく、めっちゃいるんですよね。
それに気づいたメディアは、
感染者数のカウントを辞めないわけですね。
②に関して、
気づいてる人もたくさんいると思いますが、
今、バリューがそこまでない人であっても、
芸能人・スポーツ選手ってだけで実名報道されてしまいます。
もう、誰でもいいんです。
その人を批判したくて記事を見る人もいるし、
逆に心配して見る人もいるし、
PVが稼げたら、何でもいいんです。
本来、タレントは時価制です。
トレンディな人が入れ替わります。
しかし、今回は、時価の低い芸能人であっても、
(「時価の高くない芸能人」×「コロナ」=PVが稼げる)
なので、実名で報道されてしまいます。
志村けんさんの死に心を痛めたあの日から、
もう何か月が経つのでしょう。
あれから芸能人の感染は、
メディアの数字稼ぎのエサとなってしまいました。
悲しいけど、これが現実です。
今、新型コロナウイルスで大打撃を受けている人が、
企業が、業界が、自治体が、国があります。
一方で、
コロナでPV数が昨年の倍以上になったメディアが山ほど存在します。
一応言っておくと、
これは、メディア運営者から直接伺った事実です。
「PV数が伸びた」と言っているメディア関係者は、
私が接触した人に限るとほぼ全てです。
悪質なPV稼ぎのみではなく、
シンプルに「stayhome」とWebメディアの相性が良かった事もありますが...
私がここまでの内容で、
言いたかったことはたった一つです。
メディアは、
営利目的での運営が前提にあり(全てではない)、
PV数を稼ぐ事が利益に直接繋がります。
何もメディアはクソだ!メディアは敵だ!
って話ではありません。
メディアの成り立ち方を知っておく必要はあるという主張に過ぎません。
長々と最後まで読んでくださった方、
ホントにありがとうございます。
新型コロナウイルス、本日の感染者数は622人です。
2019年10月28日にnoteを開始。 現在は、実践あるのみで試行錯誤の文章を展開しております。 何か、"気持ちひとつ"でも共有できるプラットフォームがあれば気が楽になるのにと思っていた自分が出会ったのがnoteです。 お手柔らかに。