【僕らと爆弾ジョニーが挑む世界〜かなしみのない場所へ〜 】
2019年11月現在、ロックバンドのボーカリスト達が口を揃えてこう言う「音楽で世界が平和になるなんて本気で思ってはいないけど」。
ロジックな考えが求められ、感情論が許されない昨今、音楽家達にも、"その"影響は少なからず出ているようである。
そんな中、「ロックで世界平和」をスローガンの一つに孤高奮闘し続けるロックバンドがいる。"爆弾ジョニー"。2010年、ギターボーカルのりょーめーを中心に、ギターのキョースケ、ベースの小堀ファイアー、ドラムのタイチサンダー、キーボードのロマンチック⭐︎安田の5人で結成されたロックバンドである。当時高校生のメンバー達は、次々に音源制作を行い、自主音源として発表した。
2011年7月に「かなしみのない場所へ」でインディーズデビュー、2013年にはキューンミュージックよりメジャーデビューし、アニメや映画のタイアップ、大型ロックフェスへの出演も続々と決めた。
ああ、ありがとう あなたに出会えて
僕は今日もなんとなく それなりに生きてます
そして出会うだろう まだ見ぬあなたたちと夢を見てる
かなしみのない場所へ
かなしみのない場所へ/爆弾ジョニー
若くしてバンドの絶頂期を迎えた彼らから、ファンにとってはショックな発表がされた。2014年11月、突然の"活動休止"が発表された。原因は、vo.りょーめーの体調不良とアナウンスされた。
活動休止前最後に発表されたアルバム「みんなの幸せ」では、りょーめーの精神的疲労や葛藤にも思われる歌詞がいくつかある。
人間はもう飽きたね 地球とか文明とか疲れたね
もう進む必要はないから そろそろお休みにしよう
◎△$♪×¥●&%#?! /爆弾ジョニー
雨みたいに隕石が降ってきて 地球がなくなったなら
ハッピーだぜ
誰が僕を創り 生かしているのか
誰が僕を創り 殺していくのか
みんなの幸せ/爆弾ジョニー
1年半の活動休止中、りょーめー以外のメンバーは他のバンドのサポートメンバーなどソロでの活動を行っていたが、りょーめーはというと、Twitterの個人アカウントを創り、自分の趣味であるアニメやゲームの話をTweetし、誰宛でもない投稿を繰り返していた(ファンの間では密かに話題になっていた)。
そして、爆弾ジョニーの話題には極力触れないように、ファンからのバンドに関するリプライや、バンドメンバーからのラブコールにも、かなり否定的な反応を見せていた。
当時の姿に、人気急上昇中だったロックバンド"爆弾ジョニー"のボーカル、"りょーめー"の面影はなかった。再始動は、熱狂的なファンですらも望めないほどの姿になっていた。
しかし私には、何からも自由で、解放され、少年のように振舞う彼の姿は、「ウソをつかない」、「リアルに生きる」と言う意味で、どこのロックバンドのメンバーよりも、ロックな人間に見えた。
音楽で社会と闘いたかったが、優しくて、弱い彼は、葛藤して、苦しんで、武器である音楽ですら楽しむことができなくなって、ギターを置かざるをえなくなったのだろう。
爆弾ジョニーの話題を極力避けていたりょーめーに、当時、ファンの私は、こんな質問を投げてみた。「世界平和はまだ目指し続けますか?」。 彼からのリプライは、「イエス」だった。バンドを、ロックを、音楽を避けているように見えた彼からの返答に、ここでもまた嘘をつかないロックンローラーとしての姿が見えた。
そして、活動休止から約1年半が経った2016年4月、活動再開が宣言され、6月30日に渋谷クラブクアトロで活動再開ライブ「BAKUDANIUS」を開催した。
LIVEの一曲目で披露されたのは、新曲「滑空キラー」。りょーめーの変わらぬ美声と、涙目にも見えた歌唱姿、そしてキョウスケが作詞した強烈なほどの愛を感じるナンバーに、渋谷クラブクアトロ内は、笑顔と号泣で復活を喜ぶファンで溢れかえった。
大丈夫 きっと笑えるから
君の名前を呼び続けてる
なるようにどうにでもなるさ
想いのままに迷わず進め グライダー
滑空キラー/爆弾ジョニー
そんな伝説の復活ライブから休むまもなく、爆弾ジョニーは、積極的に音源制作を続け、ライブ活動も充実させている。2017年にリリースされた新作「クレイジービートラリアット」の収録曲である「アクセル」は、リスナーの応援歌になるとともに、彼ら自身をも鼓舞するような歌詞になっている。
さよならBaby 色褪せた日々よ
前よりずっと 今がいい感じ
選んだもんと最初の道が
自分で決めた ホントの答えだと
アクセル/爆弾ジョニー
そして2019年、新作を引っさげてのワンマンライブを12/4新宿紅布、1/17大阪・堺ファンダンゴ、1/26札幌ベッシーホールで開催する。
いつまでもリアルなロックバンド"爆弾ジョニー"は、今日も世界平和を掲げ、音を鳴らし続ける。
"誰もが悲しまない"そんな場所を創るために。
いつかのRCサクセションやTHE BLUE HEARTSのように。
※写真は爆弾ジョニー公式Twitterより引用
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